実践+発信

市民参加型の医療に役立てたい

2010.2.25

社会人になって8年目にふと思いました。私が自分の専門分野に関する話題を話すとき、相手にちゃんと伝わっているのかなあと。私は医療従事者ですが、臓器移植や遺伝子治療、治験などの医療分野の発展に伴い周囲から質問される機会が増えました。しかし、私は言葉足らずで表現力が足りず伝えきれずにいました。私自身の一方的な科学コミュニケーションを相手に求めていないかと反省したときに出会ったのがCoSTEPです。
実際、半年間で多くの事を学びました。特に双方向型の科学技術コミュニケーションを成立させるにあたって、場の設定や言葉の選び方、効果的なプレゼンテーション技術などを学ぶ機会を得たことは意味のあることでした。私には市民参加型の医療を進めていきたいという夢があります。ここで学んだことをぜひ役立たせたいと思います。勤務と両立させるにあたって、CoSTEPでは理論科目の欠席分は後日ビデオ学習で確認できるようになっており、講師の先生とも連絡をとりやすい雰囲気です。また、受講生の考えた企画を実現できるようサポートしていただけるのは大変心強く思いました。
幅広い世代が集う同期の受講生からも多くのことを学びました。それぞれに専門分野も背景も違いますが、物の考え方や柔軟な発想に感動し、共感することばかりでした。有志で病院に入院している子供達にサイエンス紙芝居を実演したのですが、子供だけではなく私自身も勉強になりました。

畑中加奈枝
看護師