実践+発信

充分受講料のもとが取れちゃった!

2014.3.24

私は科学技術もコミュニケーションも苦手で、科学技術コミュニケーションとは程遠いだたのオジサンです。でも、サイエンスライティングにちょっとだけ興味があって、本当に気楽な気持ちで受講説明会に参加しました。

受講説明会に参加してみて、さすが北大! レベルが高い! 「場違いなところにきてしまったな」とはじめは受講をやめようと思いました。でも説明を伺ってみて、やはりサイエンスライティングが面白そうだと思いました。「まっ、講義についていけなくても、興味あるなら受講するだけしてみたらいいか」と、そんな軽い気持ちで受講を決めました。

元来貧乏性なもので、せっかく受講料を払ったのだからその分のもとを取ろうと思い、仕事のないときはできるだけ講義に出席しました。

実際講義を受講すると、これがすごくためになるのです。確かに難しいことも多くでできます。しかし、様々な分野の現場で活躍している方々が講師なので、自分の仕事や自分の問題意識と重なる部分も多く、目からうろこの連続でした。そして、受講料のもとを取るために質問してやろうと思いますよね。私はマヌケな質問ばかりしていましたが、参考になることが多くありました。もう充分すぎるくらい受講料分のもとは取り返すことができました。う〜ん、満足満足!

講義のあとには8回のモジュールレポートを提出します。初めは「レポートなんかムリムリ!」と思っていたのですが、自分の得意な分野でとにかく書いてみるとなんかそれらしい文章になっていくものです。でも、まさに自分では理解しているつもりなのに、相手に正確に伝わらないことは何度もあり、各先生から厳しいコメントをいただくこともしばしば。ただ、コメントは各先生の優しさがにじみ出ていたりして励みになりました。

そして私のライティング力はどうなったか。決して名文が書けるようになったわけではありません。でも講義を受けてからは、かなり悪文は減ったと思いますね。よい内容をよい文体で書くことを意識するようになったからでしょうか。それから、でも、ある事柄を、その専門知識を持たない人にも解るように記述することはサイエンスライティングにはもちろんのこと、仕事で何かを企画したり報告したりする際にも十分役に立っています。

躊躇する必要はありません。興味があるならぜひ受講することをおススメします。1年間とっても楽しかったなぁ。どこかの家具屋さんではないですが、受講料以上の成果は得られますよ〜。

杉本 幸司

札幌静修高等学校 教務部長 数学科教諭