実践+発信

まなぶつくるつながる 選科A学んだ一年

2020.3.30

「まなぶ」

いきなりですが結論から言います。もし、あなたがCoSTEPの受講を迷っているなら、是非受講して科学技術コミュニケーションについて学んでみてください。

私は植物科学を専門とする大学教員で、科学技術コミュニケーションとは関わりのない生活をしていました。たまたま縁があって、大学に「サイエンスコミュニケーション研究会サングラス」を立ち上げ、子供が通う小学校で科学体験イベントなどをするようになりました。学生と一緒に楽しく活動していたのですが、自分自身が科学技術コミュニケーションについて何も知らないということに気づき、1から学んでみようと思ったのがCoSTEPを受講したきっかけです。いい年ですし、本格的に何かを「まなぶ」のが20年ぶりくらいだったのでかなり迷ったのですが、受講して本当に良かったと思っています。一つひとつの講義がとても面白く刺激的で、理論から実践まで幅広く学ぶことができました。なによりも、科学技術コミュニケーションという世界が広がっていることに気づけたことが一番の学びでした。

「つくる」

選科Aのメインイベントは、夏に行われる集中演習です。この演習では、3日間という短い期間にミニサイエンスイベントを企画して実施します。正直、3日でそんなことできるのか?と思っていましたが、CoSTEPの先生方の指導を受けながら、5名の仲間と一緒に悩んで、考えて、準備して、自分たちのミニサイエンスイベントを開催することができました。大変な3日間でしたが、仲間が1つの目標にむかって協力すると、1人では絶対にできないことができてしまうんだな、ということを実感することができました。

大事なので繰り返しますが、もしあなたが受講を少しでも考えているようでしたら、是非受講して「つくる」喜びを感じてみてください。

「つながる」

選科Aはe-learningが主体ですので、1人でパソコンの前で授業を受けるのですが、決して孤独ではありませんでした。もちろん、集中演習Aでは協働作業をする機会もあるわけですが、たとえe-learningを受けている時であっても、画面を通して同じ志を持った受講生の皆さんとゆるくつながっていた気がします。集中演習Aで一緒になった竹中さんとは、小学校での科学体験イベントを一緒に開催することもできました。このような、さまざまな「つながり」が持てたことも、CoSTEPを受講して得られたかけがえのない成果です。

 

私は大学教員として、今後も教育や研究に関わり続けるわけですが、CoSTEPでの学びには、自分自身の将来を考える上でたくさんのヒントがあった気がします。これからも、科学技術コミュニケーションの実践を続けながら、将来は自分が身につけたことを学生たちに伝えることで、科学技術コミュニケーションの輪をつなげてくのが目標です。

最後にもう1回言います。是非、CoSTEPを受講してください。一歩踏み出して、科学技術コミュニケーションという新しい世界とつながってください。とってもオススメです。

木村成介(選科A)

大学教員