世世界トップレベル研究拠点プログラム (WPI)の一つである東京工業大学地球生命研究所 (ELSI)が主催した「WPI Science Symposium 2021」の2日目(2021年2月8日)に、広報マネージメントとサイエンスコミュニケーションのテーマのプログラムが実施され、「オンラインイベントでのアウトリーチの評価:“サイエンス・カフェ札幌オンライン”のケーススタディ」を奥本素子が報告しました。
CoSTEPのサイエンス・カフェ札幌は2107年より定点調査としてアンケートを実施してきました。オンライン化したことにより、オフライン時との比較をおこなうべく、オンライン用のアンケートを開発し、調査を実施してきました。オンライン化したことにより、道外やCoSTEPをこれまで知らなかったターゲットにサイエンス・カフェ札幌のコンテンツを届けることができるというアウトリーチの拡大の可能性が見えてきました。
一方、回収率の低さやこれまで参加してくれていた大学生・大学院生層の獲得など課題も上がってきて、今後サイエンス・カフェ札幌オンラインの運用にも改善は必要だということがわかってきました。
当日は、大学広報関係者が多く参加され、オンライン化の課題や、サイエンスコミュニケーションを学術広報の違いなど積極的に意見交換がなされました。新型コロナウイルス感染症下におけるサイエンスコミュニケーション、CoSTEPでは今後も調査と実践を連動しながら実施していきます。