2021年9月11,12日に開催された地域活性学会(The Japan Association of Regional Development and Vitalization)第13回研究大会が、金沢市文化ホールよりオンラインで開催され、研修科の吉田大輝さん(北海道 総合政策部 地域創生局 地域政策課)と早岡英介客員教授(CoSTEP/羽衣国際大学)が「科学コミュニケーション活動を通じた地域振興を実現する官学連携の実践ーVR動画を活用したジオパークの魅力発信ー」と題して発表しました。
当日のセッションには15名ほどの研究者が全国より参加し、以下のような質問が出ました。
Q. なぜ2Dの平面動画でなく、VRにしたのか?
A.コロナ禍で実体験がなかなか得られない中で動画による情報発信が有効だと考えた。中でも一対一の双方向コミュニケーションがしやすいVR体験は学習効果が高いのではないかと企画した。あわせて2Dの通常動画も同時に制作し、公開している。
※参考記事: NoMaps2020でVR体験「バーチャル登山・アポイ岳」およびサイエンスカフェの開催
Q. 普通に考えると官学連携より専門の会社に頼んだほうがスムーズに実施できるのでは?コーデイネートは大変ではなかったか?
A. 予算を使い切って終わりということではなく、自治体職員が広報や動画制作を学生と学びながら進める持続的な体制づくりを目指した。
Q. 学生にとって参加するメリットはどのようなものか
A. 北大といっても多くは出身が道外であり、地域に出る機会も少ない。自治体が学生側にアプローチすることで、実際に山を登るといった経験ができ、地域の課題に目を向けるきっかけにもなる。
北大と北海道庁は2021年より包括連携協定を締結し科学技術コミュニケーション活動を通じた地域振興に今後も取り組んでいく。