CoSTEPではこの秋、BSEに関する討論型世論調査実行委員会とともに、北海道新聞社の協力も得て、食の安全・安心(とくにBSE全頭検査)をテーマにした討論型世論調査を開催します。
まずは9月の初旬に、札幌市民3000人に「BSE全頭検査は必要だと思うか」などについて聞くアンケートを郵送。それに回答し、市民どうしの討論への参加にも同意してくださった方の中から150人に、BSEに関する資料をお送りするとともに、11月5日(土)に北海道大学で開催する討論イベント「みんなで話そう、食の安全・安心」に参加して頂きます。そして、討論を終えたあとでもう一度、先のと同じアンケートに答えていただきます。
このようにして、「世論調査の対象となっているテーマについて人々が十分な情報提供を受け、じっくりと意見交換しあったら、どのような判断を下すか」を調査するのが、討論型世論調査です。“雰囲気的な世論”ではなく“熟議にもとづく世論”を探り出し、それを政策立案に活かしてもらうことを狙ったもので、アメリカのスタンフォード大学の研究者が1988年に開発した方法です。
これまで世界17カ国で実施され、日本でも道州制や年金問題などをテーマに4回実施されましたが、科学技術が深く関わるテーマに関して本格的に実施するのは、今回の取組みが世界でも最初です。
詳細は、「みんなで話そう、食の安全・安心」のウエブサイトをご覧ください。