実践+発信

夢のプラライフ二酸化炭素を資源に

2014.3.7
  • カテゴリー:チラシ・ポスター
  • イベント:サイエンス・カフェ札幌
  • 制作者:藤田拓矢(2013年度本科)
  • 制作年月:2014年1月

チラシのデザインを担当したのは、本科グラフィックデザイン実習を専攻している藤田拓矢さん(北海道大学理学院修士1年)。藤田さんの制作レポートを紹介します。

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第74回サイエンスカフェは2人のゲストを招きました。一人は北大低温科学研究所にて植物の光合成について研究を行っている田中歩先生。もう一人は北大工学部にて生物からプラスチックを作りだす研究を行っている田口精一先生。お二人のゲストがサイエンスカフェのテーマとしたのは「植物からプラスチックを作る」ということでした。

チラシを作る上で始にゲストの先生お二人と私含めCoSTEPのメンバーにて話し合いを行いました。話し合いではカフェの流れをどうするかなどもありましたが、まずはカフェのタイトルを考えることでした。本来であればカフェのタイトルはCoSTEP側で決めるのですが、今回はゲストの先生と共に考えました。話し合う中で多くのタイトル案が出ては潰れ出ては潰れました。タイトルが仮決定したのは二回目の話し合いの終わる寸前のことでした。私がプラスチックのプラとプラントのプラを掛けてプラプラはどうか、と冗談交じりに提案した結果、仮タイトルが決まりました。ゲストの先生方がタイトルに入れたいといった夢という言葉、そして科学を日頃感じて欲しいという意味を込めてライフをタイトルに組み合わせ「夢のプラプラライフ」という仮タイトルとなりました。その後、「プラプラ」という響きが良くないということで「夢のプラライフ」ということになりましたが、タイトルも決まり本格的にチラシ作りに力を注ごうとしました。

しかし、諸事情につき私が札幌にいることができなくなりチラシ作りを行うことが困難になりました。チラシを作るには相当な労力が必要です。テーマを表現するためにどのようなデザインにするか、絵にするか、写真にするか、タイトルにはどんな文字を使えばよいか、分からないことだらけでした。正直言うと投げ出したかったです。しかし一年間CoSTEPのメンバーとしてやってきたことを、またゲストの先生や関わる人達が真剣に取り組むことを投げ出すことに抵抗がありました。そんな気持ちでいた際に珠子先生からデザイン班全員で協力してチラシを作ろうという提案がありました。

植物からプラスチックを作るというイメージからプラスチックスプーンなどから作った花を使うというのはどうかという案、サイエンスカフェのイベントが初春に開催されるということから雪解けに咲くクロッカスをイメージし、雪を背景にプラスチックの花を写真で撮ってはどうかという案、これらの案は協力してくださった班員や先生から頂き実践したものです。

「夢のプラライフ」のチラシは私が作ったものではありません。私ができた具体的なことはチラシのタイトルを考えたこと、タイトルのプラライフのプラを緑色のプラマークにしたことくらいしかありません。全体の十分の一程度だと思います。しかし自分で作ったとは言い難いチラシですが、デザイン班と珠子先生の協力の下完成したチラシは私が好きだと思えるチラシになりました。協力してくださった先生、班員の皆にとても感謝しています。