実践+発信

2024年度大学院講義 大学院生のための研究アウトリーチ法がオープンキャンパス参加

2024.8.5

2024年度の北海道大学夏ターム水曜4限(6月12日〜7月17日)に、CoSTEPが実施する大学院授業の一つ「大学院生のための研究アウトリーチ法」を開講しました。履修者は、理学院・教育学院・水産科学院・生命科学院に所属する9名の大学院生です。講師は奥本素子(准教授)・朴炫貞(特任講師)・古澤正三(特任講師)の3名が務めました。

2024年8月4日、本授業を履修している大学院生9名が北海道大学オープンキャンパスで、自身の研究の内容や魅力を高校生にわかりやすく伝え、北大でのキャンパスライフや研究生活を伝えるイベント「私たち、研究者のタマゴです〜大学院生が自らの研究を大紹介!!〜」を実施しました。

大学院生は、聞き手に対する想像力を働かせながら、高校生に研究内容がわかるように専門用語を伝えるためにはどうしたらよいか、研究の面白さを魅力的に伝えるための工夫などを、CoSTEPのスタッフによるレクチャーとピアレビューを通じて学びます。オープンキャンパスで行われる発表は、これらの学びの集大成(最終成果発表会)となります。

オープンキャンパスで北大を訪れた高校生14名に対して、理学院・教育学院・水産科学院・生命科学院に所属する大学院生が、普段研究に使っている道具なども紹介しながら、それぞれの研究を7分程度で紹介しました。当日会場の場づくりや前説、発表の順番やつなぎも自ら考えました。

研究紹介の後は、大学院生とのフリートークの時間を設けました。高校生からは、研究のやりがいや大学のキャンパスライフ、入試に向けた勉強についての質問もあり、大学院生が、リラックスした雰囲気で本音を交えて答えていました。

参加した高校生からは「もともと北大を考えていたけど、ますますいいなと思いました」「大学院で研究することにも興味がわいた」「発表のクオリティが高いのはもちろんなんですけど、どれもなんか私たち高校生向きに凄く分かりやすくお話しされててすごいなと思った!」との感想をいただきました。北大の多くのオープンキャンパスの中でも、自らに近い年代の大学院生から直接研究や学生生活の話を聞く機会があるのがCoSTEPの特徴です。
プレゼンを行った大学院生からは「高校生が真剣に話を聞いてくれてうれしかった」「高校生からの質問が鋭くて驚いた」「他の大学院生の研究を聞いて学びになった」との声がありました。

参加していただいたみなさん、ありがとうございました。

発表題目

・今井柚希【理学院】:カードシャッフルに潜む数学
・五島祐一郎【教育学院】:どうして学校の先生は忙しいの?ー多忙化の構造を解明するー
・佐藤柊介【理学院】:遺伝子で紐解く集団の歴史と進化
・杉浦寛大【理学院】:新技術で、化石を大量に掘り出す
・多田向日葵【生命科学院】:ドイアイはなぜ起こる?犯人は眼の○○だった!
・辻井豪佑【水産科学院】:コンブで世界を救う!水産廃棄物が可能にするステイナブルな家畜生産への道
・牧優香【生命科学院】:お肌と脂質
・三宅楓子【生命科学院】:押しつぶされたがん細胞はどうなる?
・元山大暉【水産科学院】:海の厄介者を役立てよう! 新しい注射器を作り出す