実践+発信

選科生の演習〈イベント企画運営〉行われました

2012.8.31

8月24日(金)〜26日(日)の3日間、選科生向けの演習Aが行われました。

演習Aは、ミニサイエンスイベントを企画し、作り上げ、実施する、という一連の流れから、参加型イベントの企画運営・ファシリテーションを、3日間で集中的に学ぶプログラムです。道内だけでなく、関西や関東など、日本各地から23名の受講生が集まりました。
1日目はアイスブレイクからスタートし、東海大学の渡辺保史先生による企画立案についての講義、4グループに分かれての企画立案へと進みます。バックグラウンドも年齢も違うメンバーですが、グループ担当教員のアドバイスを受けながら、ホワイトボードや模造紙、付箋を使い、企画をまとめていきます。2時間後には模造紙に作成した企画書を他グループのメンバーと教員の前で発表し、指摘や助言を受けて、修正していきます。
2日目は朝9時よりプレスリリースの書き方、アンケート作成手法、チラシの作り方、ファシリテーションについて、15分刻みで実践的な講義が続きました。講義の最後は「相互インタビュー」。2人でグループを組み、相手にインタビューをし合って記事を書く、という体験をします。「相手の事がよくわかって面白かった」という意見だけでなく、「自分の話している内容が相手にどう伝わっているのかがわかって興味深かった」という意見も聞かれ、受講生は「伝える」と「伝わる」の違いについて考えていました。
2日目の午後からはイベント準備に集中。他グループのメンバーや教員を前にリハーサルも行い、意見を取り入れてブラッシュアップしていきます。実験に必要な道具を買いに行ったり、本番で使う映像を撮影したり、改めてストーリーを練りなおしたり。夜遅くまで作業が続きました。
3日目の午前中には、チラシ、プレスリリース、アンケートの完成を目指しての作業です。チラシの色使いや、プレスリリースの語句の選択、アンケートの構成など、教員に指導を受けながら作業を進めていきます。

3日目の午後はいよいよ本番。受講生や修了生を含む40名近い方を前にして、各グループは堂々の発表です。付箋を使って会場からの意見を集めるグループあり、試食を提供するグループあり、実験するグループあり、寸劇を入れるグループありと、バラエティに富んだミニサイエンスイベントが実施されました。
各班ごとに回収したアンケートも参考にして意見交換するなかでは、「こちらの意図を伝えきれなかった」と悔しそうな受講生もありましたが、「なんとか形になった」とやりきった笑顔の受講生も多く見られました。
最後には、全員で輪になり、3日間のプログラムで感じたことを言い合います。「普段の生活で関わることのない職業の方を密度の濃い3日間を過ごせて、とても勉強になった」「付箋を使ったアイディアが勉強になったので、今後のチーム作りや場作りに付箋を生かしていきたい」「サイエンスカフェの企画にすぐに応用していきたい」など、前向きなコメントが多く聞かれました。
この3日間で、受講生の皆さんが多くのことを学び、その学びを今後に生かしていくことを期待します。
当日の詳細は、「CoSTEP_note」というフェイスブックページでも公開しています。
http://www.facebook.com/CostepNote
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