CoSTEPは、主に遠隔地の受講生に対して e-learning で講義を受講し、3日間のスクーリングを行う、選科コースを設けています。8月26日から28日にかけて、北海道大学札幌キャンパスで、ミニサイエンスイベントを企画・実施のスキルを学ぶ、集中演習が行われました。全国に散らばっている受講生が、顔を集める貴重な機会です。4つの班に分かれた受講生は、最終日の28日に、それぞれサイエンスイベントを実施しました。
(イベントのポスター、これも三日間の成果の一つです)
「ナマラ・ネイチャー」チーム(青山千穂さん、滝沢みちるさん、清水勇気さん、木村洋子さん、中島遥香さん)が企画したイベントは「時をかけるトマト〜品種改良を通して考える人間と自然の関わり方〜」です。実際に品種改良されたトマトを食べてみることで、品種改良が長きにわたる人間と自然の関わり方の一つであったことを伝え、人間中心で自然を考えていいのか、観客に問題提起を促します。
「シン・台風対策本部」チーム(松永陽子さん、小林ひとみさん、関谷裕一さん、鈴木梨紗さん、日比野琴音さん)のイベント名は「シン・台風上陸! 〜家族の命を守るのはキミだ!!〜」です。台風をテーマにして、防災について考えていきます。寸劇、クイズ、そして防災マップのお土産がついた、大変盛りだくさんのイベントになりました。
「テッシーと仲間たちチーム」(手島駿さん、中野恭子さん、望月未央さん、加藤かすみさん、西野綾乃さん)は「2人のジレンマ〜もやもやサイエンスとあなたの選択〜」を開催しました。自然環境保護にお金をかけるかどうか、人工知能の医療をうけたいかどうかなど、私たちの周りにある、科学技術についての「もやもや」を、演劇を通じて考えるイベントです。
トリをつとめる「不老不死になりたい??〜長寿の動物に見る生存戦略〜」は「チーム・フェニックス」(伊藤桃子さん、早川由紀子さん、三好潤一さん、石井緑さん)のイベントです。長寿の動物の生存戦略の秘密を解き明かすだけではなく、人間だけが科学技術を用いて長寿を得ることについて考えるイベントになりました。
これらのサイエンスイベントは、初めて出会った仲間との3日間の共同作業のすえに完成した、汗と涙の結晶です。この集中演習を乗り越えば、どんな企画も実施できる自信をつけることができます。
(リアルタイムドキュメンテーションで集中演習のプロセスを可視化します)
後日それぞれの開催報告が掲載されます。3日間の集中演習で受講生の皆さんは、どんな目的を立て、どんな工夫をして、どんな内容のイベントを企画して、何を学んだのでしょうか。その詳細は今後掲載されるイベントレポートで明らかになるでしょう。