実践+発信

「ウェブデザインのすゝめ」(7/15)村井 貴先生池田 貴子先生の講義レポート

2017.7.21

リアルとウェブをつなぐウェブデザイナー

上川 伶(2017年度本科/学生)

科学技術コミュニケーターとして必要となる様々な表現とコミュニケーションの手法について学んできたモジュール2。今年度最後となる今回は、

 1)情報メディアとしてのウェブの特徴

 2)ウェブ上でのデザインのポイント

の二本立てで、それぞれ村井貴先生と池田貴子先生からウェブデザインについて学びました。

情報メディアとしてのウェブデザインの特徴

先日Google社を訪問した際にいただいたというYouTubeのTシャツを着てお話した村井先生。ウェブデザインとは、「ウェブサーバに記録されている情報を人間が利用しやすい形にデザインし、ブラウザを通して、対話的に提示すること」であると定義しています。

ウェブデザインがほかのデザイン分野と違うところは、対話的な要素を持つということです。ウェブ上で対話をしているのは、実は直接的には人間でなくウェブサーバです。そこで、人間とウェブサーバをうまく対話させるようにデザインすることが、ウェブデザイナーの仕事だそうです。

ウェブの「エコシステム」とは生態系を表す用語から転じて、作り手・売り手・買い手などが共存するIT業界のビジネスモデルのことを指します。これからより流動性が高まる世界で生きてゆくためには、インターネット上でこのエコシステムを維持し続けていくことが大切です。そのためには、ウェブでゲームチェンジに挑むための先を読むチカラも必要となります。

ウェブで情報を発信する上で閲覧者を引きつけるためのポイントとして、写真に一手間を加えて魅力的に映るページを作成する、更新頻度を高める、リアルタイムでライブ感を大切にする、アーカイブとしての価値をアピールすることがあります。また、最近はSNSでの情報発信が優先されがちですが、あくまでも中心にあるのはウェブサイトであり、SNSなどはその情報を拡散するためのツールと考えるべきだと村井先生は言います。アクセス解析を用いてウェブサイトの弱点を理解し、改善策を打ち立てるのも大切なのだそうです。

科学技術コミュニケーターにとってウェブは情報発信のための重要なツールであり、ぜひリアルとウェブをつなぐ架け橋になってほしいと訴えかけました。

ウェブ上でのデザインのポイント~相手に対する想像力を働かせる~

今年度のCoSTEPの講義としては3回目の登場となる池田先生。デザインとは「発信者の目的を達成するための戦略」であると言います。以前の講義では、サイエンスカフェにおけるチラシのデザイン、プレゼンテーションにおけるスライドのデザインについてお話しされました。では、チラシやスライドとはまた違う、ウェブ上でのデザインのポイントは何なのでしょうか。

ウェブの特徴ーそれは、「大量の情報を、安く、多くの人に、素早く伝えられること」です。そのために、どうすれば相手に「刺さる」か、いかにして「変化を起こさせる」かが重要であると言います。発信者の目的を達成するために、心地よいデザインの理由・法則性を意識することが重要なのだそうです。

村井先生、池田先生、ありがとうございました。