実践+発信

大学院授業で、自らの研究を紹介する映像作品を制作

2017.8.9

CoSTEPが提供する北大大学院共通科目「大学院生のためのセルフプロモーション2」が今年も行われ、6名の大学院生が自らの研究をプロモーションする映像作品を作成しました。

※理学院共通科目では「科学技術コミュニケーション特論2」

この授業では、自分の研究を社会に理解してもらい、その意義をアピールするためのメディアスキルを身につけます。

2017年6月14日から行われたこの授業(1単位)では、総合化学院、医学研究科、生命科学院、獣医学研究科から7名の大学院生が参加し、それぞれの専門分野について、高校1年生程度でも理解できるような分かりやすい映像コンテンツに仕上げました。

まずは研究分野の内容とその社会的意義について解説する600字程度のスピーチ原稿を作り、分かりにくい表現になっていないか、大事なことが伝えられているか、みんなでチェックしあいます。

そしてその原稿を読み上げるところをお互いにビデオカメラで撮影します。こうした演習によって、ライティング、プレゼン、発声、映像機器の操作といった表現スキルが身につきます。

映像編集の際には、北大が全学に導入しているAdobe Creative Cloudが活用されました。PremiereだけでなくPhotoshopやIllustratorなど様々なAdobeソフトを駆使して、2〜3分程度の映像作品を作り上げます。

全員がこうした機材やソフトについては初心者ですが、この授業では基礎の基礎から教えます。

研究紹介に適した写真を加工する、イメージ映像をインサートする、BGMやテロップを挿入するといった作業を通じて、スキルだけでなくメディアリテラシーを学ぶことができます。

今年も授業外の時間を費やして、編集にこだわる学生たちの姿が見られました。

最後はみんなで互いの作品を上映し、感想を話し合いました。

実際に実験室で撮影した生き物の様子や、自分の研究プロセスを分かりやすくアニメーションで説明した場面など、専門的な内容をイメージで伝えられるような素材の作成に力が入れられました。

学生たちが創意工夫を凝らして作成した映像作品、ぜひお楽しみください。

【文鳥の同性愛】安達 寛子(生命科学院)

【ダイヤモンドの新規合成法の研究】小谷 直人(総合化学院)

【見えざる地球の破壊者】高津 祐太(農学院)

【もしも、ビタミンDがあったら】田中  穂乃佳(医学研究科)

【「のり」として働くタンパク質】鈴木 稚菜(生命科学院)

【森のくまさん サケに出会った】白根 ゆり(獣医学院)

2012年度作品へのリンク