私たち科学館通信企画・制作実習班は昨年の5月から今までになかった視点で科学の面白さや楽しさを伝えられる科学館通信を作りたいと活動してきました。
そんな私たちの思いがいっぱい詰まった『くろすかっぷりんぐ』が1月29日に私たちの手元に届きました。ダンボールを開ける時、できたてホヤホヤの冊子を手にした時、全36ページを1ページ1ページめくる時、冊子を作り上げたという達成感と喜びをみんなで分かち合いました。冊子を一通り読み終わる時、練りに練った企画を元に常にチームで協力し合いながら時には寝る時間も惜しんで夢中になって制作を続けてきたことが走馬灯のように私たちの脳裏に浮かびました。
今回この冊子の制作にご協力していただいた札幌市青少年科学館の楠さんにも『くろすかっぷりんぐ』の完成をとても喜んでいただきました。この冊子はこれから青少年科学館を始め、札幌市のカフェや美容室、北海道大学を中心に配布していく予定です。
なぜカフェや美容室に配布するのか? と思われる方もいるかもしれません。私たちは、「20~30代の女性の方にぜひ読んでもらいたい」と企画を立て、じっくり制作してきました。ふだん身近にあるものでもちょっと見方を変えたら何かを感じ、驚いて、考えて、夢見ることができると私たちは考えています。多くの人にこの冊子を通して、「感じる」、「驚く」、「考える」、「夢見る」の4つの視点から今まで気づいていなかった科学の面白さや楽しみ方を新たに発見して欲しいと思っております。そのため、2種類の異なるものを組み合わせて新しいものを作り出すことができる2010年度ノーベル賞受賞鈴木章先生の「クロスカップリング」反応にかけて、この冊子のタイトルを『くろすかっぷりんぐ』にしたのです。
札幌市青少年科学館はもちろん、ふと立ち寄ったカフェやふだんから通っている美容室でみなさんがこの冊子を手にし、新しい何かを発見してもらえるような素敵な時間を過ごしていただけることを私たち全員とても楽しみにしています。
『くろすかっぷりんぐ』もみなさんに出会えることを楽しみにしていますよ!