北海道大学で雪の結晶を研究していた中谷宇吉郎博士(1900〜1962)。世界で初めて人工雪を作ることに成功した物理学者として有名ですが、多くの優れた科学エッセイを残したサイエンスコミュニケーターでもありました(もちろん当時はそんな肩書きはありません)。
また中谷博士は、科学映像に関しても造詣が深く、「科学映画の一考察」というエッセイもあります。東京で映画を作るプロダクション「中谷研究室」を発足させ、「霜の花」「大雪山の雪」など、12編の映画の制作、指導にあたり、後に岩波映画製作所に発展しました。また1959年の段階で早くも「テレビの科学番組」という文章を残しています。
科学とメディアのあり方について、半世紀以上も前から深く考察していた元祖サイエンスコミュニケーター。そんな中谷博士を紹介する映像を、デジタルカメラとWindowsムービーメーカーを使って、CoSTEPサイエンスメディア実習を履修している、7期本科生の森安悟さん、山崎舞さんが制作しました。是非ご覧ください。
60年前のサイエンスコミュニケーター(中谷宇吉郎博士)〜森安悟さん(CoSTEP7期本科生)制作(2:57)
中谷宇吉郎博士〜科学と生活〜山崎舞さん(CoSTEP7期本科生)制作(2:26)