CoSTEPの教科書が2026年3月中旬に羊土社から出版されます。
これまでのCoSTEPが培ってきたサイエンスコミュニケーションの背景がぎゅっと詰まった1冊です。今後、この書籍を教材としてCoSTEPの科学技術コミュニケーター養成プログラムも運営されていきます。
サイエンスコミュニケーションをはじめる方も、もう一度振り返ってみようかなと思われる方も、ぜひお取りください。
サイエンスコミュニケーション講座から学ぶ 科学が伝わる技法
共感を生む双方向の対話、情報発信、アウトリーチ、研究資金獲得に活きるヒント
奥本素子,種村 剛/編
2026年03月16日発行 A5判 384ページ ISBN 978-4-7581-2141-5

目次
序文
序章 サイエンスコミュニケーションには地図がいる
01 あなたの今の場所、目的の場所
1サイエンスコミュニケーションを学ぶとは
2サイエンスコミュニケーションとは?
3サイエンスコミュニケーションの地図として
02 サイエンスコミュニケーションの歩き方
1サイエンスコミュニケーションの地図を学ぼう
2 サイエンスコミュニケーションの4つの分類
付録:目的から見つけるサイエンスコミュニケーションの地図
第1章 サイエンスコミュニケーションを俯瞰する
01 科学・技術とは?
1営みとしての科学と技術
2科学を理解するむずかしさ
3科学をめぐる科学ではないコミュニケーション
02 コミュニケーションとは?
1サイエンスコミュニケーションにおける「コミュニケーション」
2コミュニケーションについて考える(A):意思・感情・思考
3コミュニケーションについて考える(B):メッセージの伝達と理解
4コミュニケーションについて考える(C):相互行為と構成主義
5サイエンスコミュニケーションのコミュニケーションの捉え方
6目的としてのコミュニケーションと「コミュニケーション・ウォッシュ」
03 サイエンスコミュニケーターとして歩みはじめる前に
1 科学技術政策とサイエンスコミュニケーター
2 サイエンスコミュニケーターの多様性
3 サイエンスコミュニケーターとしての「自分」を探る
Column:CoSTEPで学ぶ人はどんな人?
第2章 伝えるサイエンスコミュニケーション
01 多様な主体とメディア
1さまざまな立場から伝える
2科学を科学的に伝えない発信
02 サイエンスコミュニケーションとしての広報・発信
1多様な媒体
2切り口の多様性
3課題解決のための発信
03 アウトリーチのためのコミュニケーション
1見えていない対象
2アウトリーチの構造
3アウトリーチの方向性
4アウトリーチとしてのサイエンスカフェ
Column 失敗する発信、欠如モデル
あなたのサイエンスコミュニケーションをより良くするためのワークシート
第3章 育むサイエンスコミュニケーション
01 科学との関係性を育む
1科学に対する態度を育む
2科学に関わる意識を育む
3キャリア教育としてのサイエンスコミュニケーション
02 受容を育む
1社会受容とは
2社会受容における複雑な問題
03 未来の科学を育む
1日本における科学技術イノベーション政策の展開
2科学技術イノベーション政策の概要
3科学技術イノベーション政策におけるELSI/RRI
4日本の科学技術イノベーション政策の実施体制(A):科学技術・イノベーション基本法
5日本の科学技術イノベーション政策の実施体制(B):文部科学省と関連機関
6日本の科学技術イノベーション政策の実施体制(C):科学技術振興機構と関連機関など
7日本の科学技術イノベーション政策の実施体制(D):日本学術会議と科学的助言
Column:科学資本とは
あなたのサイエンスコミュニケーションをより良くするためのワークシート
第4章 省みるサイエンスコミュニケーション
01 ポスト・ノーマルサイエンスを省みる
1ポスト・ノーマルサイエンス時代
2産業革命と科学技術
3世界大戦と科学技術
4戦後経済の発展と冷戦下の科学技術
5科学技術の負の影響と社会の価値観の変化
6地球環境問題と持続可能な開発に対する国際的な対応
7科学技術と社会に関連する概念
8ポスト・ノーマルサイエンス時代の科学技術ガバナンスと民主主義
9科学技術ガバナンスへの市民参加の方法
02 リスクコミュニケーション
1リスクコミュニケーションの定義と目的
2リスクコミュニケーションの意義と方法
3過去のリスクコミュニケーション事例に学ぶ
4クライシスのその後に
03 科学技術のデュアルユース性を省みる
1「デュアルユース」とは
2科学技術社会とデュアルユース概念発展の歴史
3デュアルユース問題はなぜサイエンスコミュニケーションの問題なのか
4デュアルユース問題に対応するための倫理
5科学技術の未来と過去を省みる
04 科学技術と倫理の関係を省みる――技術哲学の観点から
1科学技術は倫理とどのように関わるのか
2技術哲学小史
3道具説を構成する3つのテーゼ
4道具説への反論――技術を道徳化する
5技術に同行する倫理学とサイエンスコミュニケーション
Column:Human Dimensions of Wildlife Management――人とリスクをつなぐ視点
あなたのサイエンスコミュニケーションをより良くするためのワークシート
第5章 つなぐサイエンスコミュニケーション
01 科学と社会をつなぐ
1社会から駆動される科学
2社会が駆動する科学をつなぐ
3シチズンサイエンスというネットワーク
4オープンサイエンス
02 研究をつなぐ
1アクターネットワークから見る研究者側からの働きかけ
2研究者同士をつなぐ
03 公平性のためにつなぐ
1当事者のためのサイエンスコミュニケーション
2サイエンスコミュニケーションが届かない層へつなぐ
Column:関心の翻訳ワークショップ
あなたのサイエンスコミュニケーションをより良くするためのワークシート
終章 サイエンスコミュニケーションには仲間がいる
01 科学とサイエンスコミュニケーションの社会的意義に関する宣言
1 ブダペスト宣言とポストブダペスト宣言
2 CoSTEP宣言
02 サイエンスコミュニケーションを学ぶうえで
1 専門用語を知ることで専門家コミュニティの一員になる
2 サイエンスコミュニケーションの専門用語
3 言葉と実践
4 改めて「サイエンスコミュニケーションとは?」
03《座談会》すくい上げるサイエンスコミュニケーション――執筆をふりかえって
目的ベースのサイエンスコミュニケーションの教科書
概念について考える
関係性に注目する
リスクコミュニケーション
渦中のサイエンスコミュニケーション
本書の執筆を振り返って
謝辞
索引