2024年8月31日から9月1日まで、苫小牧研究林と札幌市資料館で映像制作選択実習を行いました。道外からの選科生を含め、17名の受講生が参加しました。今回の実習は苫小牧研究林からのご協力と、アドビ社からはオンライン講義と完成した映像に対する事後講評のご協力をいただいて進めています。CoSTEPからは朴、寺田が担当しました。
今年のテーマは「あの時/瞬間」。時間を用いた表現である映像の特徴を中心に、映像を体験するためのテーマです。今年も、2人1つのチームになり、様々な瞬間が込められた映像が制作されています。
1日目は撮影
8月31日には、苫小牧研究林での撮影を行いました。あいにくの大雨警報のため、大幅に電車が遅れるハプニングもありましたが、無事研究林に集まって撮影することができました。
午前中は資料館と記念館を中心に撮影をしました。
午後には、森の中に移動して撮影を行いました。
2日目は編集と講評
9月1日には、場所を札幌市資料館の研修室に変え、編集作業を行いました。
事前レクチャーで配信した講義を踏まえ、編集作業を進めました。
特に今年はカット編集に加え、ロトスコープというアニメーションの手法を用いた瞬間を1~2秒入れることに挑戦しました。
短い時間の中で、初めて使うツールや編集構成に苦労しながら、熱い編集作業を終え、講評を行いました。学んだことの感想からは、事前準備の大切さから素材の見せ方の大事さ、制作の流れ、カメラを動かしすぎないこと、シャッターを押すような映像の撮影、動画撮影の心構え、誰に何を伝えるかについての意識(テーマやターゲットの設定の大事さ)、自分の唯一さをアピールすること、目的を定めてからの構成、メリハリをつけること、身近な場所も見方を変えると新鮮に見えること、ツールに対する理解から映像の構成、メッセージを絞ることなど、様々な意見がでました。
また、今後作ってみたい映像としては、無音映像や香りの表現といったチャレンジングなものから、ジンバルやカメラの使い方、メリハリのある映像、人を魅了する映像、音と映像の合わせ方を学びたい、時間をかけて作るロトスコープ、地元の空気感が伝わる映像、自分の体験を写真ではなく映像にしてみたい、ストーリーに厚みのある映像、身近な環境で伝えたいことを見つけて映像にすることなど、2日間の濃い学びから次につながるような考えが見えました。
映像を初めて作る参加者が圧倒的に多く、苫小牧研究林に初めて訪れる人も多い中、自分の考えを1分前後の映像という形にしようとする努力が印象に残る実習でした。ご協力いただいた苫小牧研究林の皆様、FSCの林さん、ありがとうございました!
現在映像は公開に向けての編集作業を進めています。みなさんの特別な「あの時/瞬間」も、どうぞお楽しみに。