実践+発信

映像表現演習でCoSTEP受講生が制作した動画を公開

2020.11.28

2020年9月5〜6日にCoSTEP映像表現演習が北大で行われました。受講生10名がそれぞれ科学技術リスクをテーマとした映像作品を、全員が初心者の状態からAdobe RushやPremiereなどを使って作りました。

今回は新型コロナウィルス感染症対策のため、本科生は複数の教室に分かれ、選科生は自宅から、それぞれペアを組んで取り組みました。

まずはZOOMでの話し合いと、Googleスプレッドシートを使って、今回は科学技術リスクをテーマとして映像構成案を考えます。1班は「感染状況の中でのコンサートや野外フェスティバルの開催をどう考えるか」、2班は「フードロス」、3班は「人工知能との付き合い方」、4班は「VRで死者と再会したいか」、5班は「公共の場でのマスク着用義務化の問題」をテーマとして、視聴者に動画を見てじっくりそのリスクについて考えてもらうような動画を作りました。

撮影に出かけられないため、ロケは大学内に限られました。CoSTEPの仲間やスタッフにインタビュー取材し、iPadで描いた猫のイラストや人形の声の出演を周りに頼んだり、学内のコンビニエンスストアに協力してもらうなど、新型コロナ対策で活動の制限が多い中、できる限りの活動をしました。

またほとんどロケができないので、著作権フリーの素材や、Web上の公開情報などを活用して何とか素材を集めました。今回は新規撮影が難しかったため、著作権の扱いに関して重点的にレクチャーしました。

遠隔の演習で一番たいへんだったのは編集作業です。構成はZOOMで話し合ってスプレッドシートで進めることができますが、編集を遠隔で進めるのは至難の業で、どうしてもどちらかに編集作業が集中することになり、意思の疎通が難しいという声が出ました。

このような数々の制限の中、受講生たちがAdobeソフトをフル活用して動画を作りました。また演習の担当スタッフである村中令CoSTEP学術研究員も「コロナの影響で学生生活はどう変わったのか?」と題して、北大生に取材した動画を作りました。

また4班の折登 いずみさんと西條 未来さんが制作した「死者ともう一度会う」は、2020年10月21日に札幌文化芸術交流センター(SCARTS)で開催された哲学対話カフェ「VRで死者を再現することは是か非か?」の中でも使用されました。

全員が初心者でスタートした演習でしたが、受講生たちは最終的にはかなりのレベルまで到達できました。ぜひ以下の作品を御覧ください。

1班_片岡美菜さん(本科) 桑波田卓さん(選科B)
【withコロナ 音楽イベントはどうなる?】

2班_平田憲さん(本科)西村華純さん(選科A)
【もしフードロスがなくなったら】

3班_杉浦みのりさん(本科)岩尾奈津実さん(選科B)
【AIとの付き合い方】※現在制作中です。完成したらこちらに追記します。

4班_折登いずみさん(本科)西條未来さん(選科B)
【死者ともう一度会う】

5班_鷲尾幸輝さん(本科)田中萌奈さん(選科A)
【マスクと共に生きる〜義務化への対立〜】

特別編_村中令さん(CoSTEP学術研究員)
【コロナの影響で学生生活はどう変わったのか?】

担当: 早岡 英介・梶井 宏樹・村中 令・池田 貴子・米田 夏輝(TA/15期本科映像デザイン実習)