2021年4月1日
科学技術コミュニケーション教育研究部門
部門長 川本 思心
新型コロナウイルス感染症の大流行の中はじまった昨年度。CoSTEPは新しい状況に無理なく対応するために、CoSTEP本科の人数を若干減らし、春学期の大学院講義を1科目休講にして業務のバランスをとることにしました。若干の不安があったCoSTEP応募者数ですが、例年と変わらず多くの方に応募していただけました。そしてオンライン中心の開講にもかかわらず、受講生はもちろんスタッフも多くの経験をすることができました。
新型コロナの収束は未だ見えませんが、この経験を踏まえ、CoSTEPは受講生やスタッフの安全に配慮して、2021年度も学びの場を提供し続けます。今年度は例年通りの人数で実施し、大学院講義を3科目とも開講します。昨年度示した11の基本方針は変わりありません。
【COVID-19の大流行を踏まえた2020年度(16期)のCoSTEP開講方針について】(2020.4.17)
一方で、今年度はより積極的に新しい取り組みをしていきます。そのひとつはCoSTEP講義です。従来、講義は本科生や札幌在住の選科生のみが教室に集まって講師と質疑をしており、遠隔地の選科生は後日配信される動画を視聴する形に留まっていました。しかし、今年度は受講生全員がリアルタイムでのオンライン受講をする形となります。これによって本科と選科の垣根はなくなります。交流の機会の増加は、受講生間の新しい動きにつながると期待しています。
もちろん、流行状況は今後も予断を許しません。北海道や受講生・講師の地域の状況によっては、プログラムを一部変更せざるをえない場合があります。そういった状況こそ受講生・スタッフ同士のコミュニケーションが重要になることを、昨年度私たちは学びました。困難な状況における学びには大きな跳躍がある、そういう皆様の受講をスタッフ一同、お待ちしております。