実践+発信

かがく探検隊コーステップ アーカイブ #51~#100

2023.5.25

CoSTEPが制作したこども科学バラエティ番組「かがく探検隊コーステップ」。

小学生リポーターが研究者にインビュー、昔からあることわざをサイエンスで解説、気になる科学ニュース、季節の天文コラムなど盛りだくさん。
このページでは、過去に放送された番組をアーカイブとしてまとめました。

ご聴取は、各項目の▶ボタンからどうぞ。

かがく探検隊コーステップ アーカイブ #1~#50

かがく探検隊コーステップ アーカイブ #51~#100(このページ)

かがく探検隊コーステップ アーカイブ #101~150

かがく探検隊コーステップ アーカイブ #151~#208

かがく探検隊コーステップ ラジオアーカイブス #1~#4

#51~

かがく探検隊コーステップ #51(2006.10.7)

タキィのやさしイングリッシュ Gasoline

研究室に行ってみよう ロボット基礎研究の最前線 小林幸徳先生(北海道大学大学院工学研究科)

ニューステップ 緊急地震速報スタート

今週の「研究室に行ってみよう」は、ロボットの研究をしている北海道大学大学院工学研究科の小林幸徳先生です。インタビューに行ってくれたのは、札幌市立白石小学校4年生の丸山貴大くんと貴晶くんの双子の兄弟。

この番組初の双子インタビューアーです。小林先生はロボットを作るための基本的な技術について研究しています。人間みたいに二本足で歩くロボット「アシモ」を知っていますか?アシモのように二本足で歩くのはとても難しいことなのだそうです。なぜなら自分でバランスをとって倒れないで動くことはロボットにとってなかなか大変だからです。今回のインタビューでは実際に色々なロボットを見せてもらい、それが動く時の音も聞かせてもらいました。これもぜひ聞いてみて下さい。

かがく探検隊コーステップ #52(2006.10.14)

タキィのやさしイングリッシュ camel

ニューステップ ノーベル物理学賞の秘密COBE

研究室に行ってみよう 細胞を生きたまま凍らせる方法 内田努先生(北海道大学大学院工学研究院)

今週の「研究室にいってみよう」は、北海道大学大学院工学研究科の内田努先生です。インタビューをしてくれたのは、札幌市立北九条小学校5年生の中村勘太郎くんと札幌市立三角山小学校4年生の竹口ありさちゃん。

先生は体のなかで水がどんな働きをするのか調べています。そして特に体を作っている一つ一つの小さな粒である細胞を凍らせる方法について研究されています。細胞の中もほとんど水は水でできているのですが、水は氷になると体積が増えてしまうため冷凍庫でそのまま凍らせると細胞が破裂してしまいます。細胞を生きたまま凍らせるために、先生がとった方法とは…?先生は実験に使うあるモノを実際に見せながら、わかりやすく説明してくれました。もし細胞を凍らせ、保存することができれば、将来的には臓器の保存などいろいろなことに役立ちそうです。ぜひ聞いてくださいね。

かがく探検隊コーステップ #53(2006.10.21)

タキィのやさしイングリッシュ sun

ニューステップ 家庭から油を回収してバイオディーゼル燃料をつくる試み

研究室に行ってみよう 人工衛星と探査機を使って惑星を研究 渡辺重十先生(北海道大学大学院理学研究院)

科学の達人 世界で初めて真空を作った科学者トリチェリ

今週の「研究室にいってみよう」は、北海道大学大学院理学研究院の渡部 重十(しげと)先生です。インタビューをしてくれたのは、札幌市立新川中央小学校5年生の高橋舞雪ちゃんと江端蘭々子ちゃん。CoSTEP受講生の伊藤寛五君も質問に加わりました。

宇宙飛行士の試験に応募したこともあるという渡辺先生は、宇宙の仕組み、中でも特に地球、金星、火星など太陽のまわりをまわる惑星について調べています。そのために「人工衛星」や、他の惑星にまで行って観測をしてくる「探査機」を使っているのですが、先生の机の上のパソコンからも探査機の操作ができるのだとか。インタビューでは火星探査機の「のぞみ」で実際に起きた装置の故障についても話して下さいました。また先生が使っている人工衛星はオーロラの観測を行っていて、最近は太陽の変化からオーロラの発生を確実に予測することもできるそうです。実は「札幌の藻岩山からもオーロラが見える」という驚きのお話も聞けますよ。最後に子どもたちのご家族も一緒に全員で記念写真を撮りました。

かがく探検隊コーステップ #54(2006.10.28)

特集:サイエンスカフェ「あなたの隣のエキノコックス〜住民と一緒にリスク対策」

10月13日に行われたサイエンスカフェ札幌の様子を特集でお送りします。北海道民にとって関心の高いエキノコックスが今回のテーマ。この問題の専門家、酪農学園大学教授の神谷正男さんが、エキノコックスについての基礎知識と、地域住民とともに対策に取り組んだ経験などを話された後、参加者との質疑応答で対話をしました。

今月からは、サイエンスカフェ実習を受講しているCoSTEP受講生自身が企画して運営しています。カフェの聞き手役であるファシリテーターも受講生が務めました。受講生たちの奮闘振りがラジオ番組からも伝わって来ます。カフェの後、神谷さんとファシリテーターの受講生鎌田めぐみさん、そして影の主役キタキツネ君(はく製)が、そろって記念写真です。

かがく探検隊コーステップ #55(2006.11.4)

タキィのやさしイングリッシュ salmon

教えて!サイエンス観光マップ 謎の崖を追え〜豊平川右岸・河成段丘〜川本思心さん

研究室に行ってみよう 南極の氷に潜む微生物から、太古の環境を解き明かす 福井学先生(低温科学研究所)

今週の「研究室にいってみよう」は、北海道大学低温科学研究所の福井学先生です。インタビューをしてくれたのは、札幌市立豊園小学校5年生の郡山佑太君と札幌市立北園小学校6年生の伊藤ちひろちゃんです。

福井先生は微生物と呼ばれるとても小さな生き物についての研究をされています。特に土や雪の中に生息する微生物を調べ、自然環境の中でエネルギーや物質がどのように動いているかを調べていらっしゃるそうです。雪解けの頃、雪の表面が赤くなるのは、実はある微生物が鉄を酸化させているからだそうです。インタビューの途中先生は、その仕組みを「使い捨てカイロ」を使って説明してくださいました。(写真2枚目)

インタビューの途中の「音当てクイズ」では、今から1万年前の南極の氷(写真3枚目)が出てきます。この氷に閉じ込められた微生物から、太古の昔の地球環境を探ることができるんだそうです。取材の後、福井先生と子どもたち、それにお母さんと担当のCoSTEP受講生 伊藤寛五君で記念写真です。

かがく探検隊コーステップ #56(2006.11.11)

タキィのやさしイングリッシュ cheese

研究室に行ってみよう 岩石を見れば火山の活動がわかる 吉本充宏先生(北海道大学大学院理学研究院)

科学の達人 ウイリアム・スミス・クラーク博士

今週の「研究室に行ってみよう」は北海道大学大学院理学研究院の吉本充宏先生です。インタビューに行ってくれたのは札幌市立和光小学校の高橋昂平君と札幌市立緑丘小学校の坂井友君の2人。

吉本先生は、昔の噴火によって火山から吹き出した火山岩や火山灰が降り積もった地層などを調べて、過去の火山の活動などを知るという研究をしています。子どもたちは、日本で一番大きな火山はどれ?とか、世界でもっとも古い火山は?などと、先生を質問攻めにしていました。インタビューの後、先生が昭和新山の近くから採集して岩石(写真4枚目)をおみやげにいただいて、子どもたちは大喜びで帰って行きました。

かがく探検隊コーステップ #57(2006.11.18)

タキィのやさしイングリッシュ radio

研究室に行ってみよう ナノ化石ってなんだろう? 岡田尚武先生の研究室(北海道大学大学院理学研究院長)

科学の達人 ペニシリンを発見したアレクサンダー・フレミング博士

今週の「研究室にいってみよう」は、北海道大学大学院理学研究院長の岡田尚武先生です。インタビューに行ってくれたのは、札幌市立新川中央小学校5年生の高橋舞雪ちゃんと飯田美奈子ちゃん。

岡田先生は「ナノ化石」について研究しています。ナノ化石というのは恐竜などの化石とは違って、とても小さな生物(100分の1ミリよりももっと小さいプランクトンなど)の化石のことです。その姿は電子顕微鏡という特別な顕微鏡を使わないと見られません。2枚目、3枚目の写真が、岡田先生が子どもたちのためにパソコンの画面に出してくれた、典型的なナノ化石の写真です。このようにとても小さなナノ化石ですが、それが集まって塊になると、黒板に字を書くチョークとして使えるそうで、ヨーロッパでは本当に学校で使われているそうです。

岡田先生は大昔の海に住んでいたプランクトンの化石の研究を通じて、それがいつの時代のものなのか、そのときの海の状態はどうだったのか、他にはどんな種類の生物が住んでいたのか、といったことを突き止めようとしています。また研究のために海底に何千メートルという深い穴を掘って泥を取ってこないといけないのですが、それができる地球深部探査船「ちきゅう」についてもお話しをしてくださいました。大昔の地球、そして地球の深いところについての珍しい話をぜひ聞いてみてください。

かがく探検隊コーステップ #58(2006.11.25)

特集:サイエンスカフェ「色の見え方いろいろ〜色覚の多様性とカラーユニバーサルデザイン」

11月10日に行われたサイエンスカフェ札幌の様子を録音でお伝えします。今回のテーマは色の見え方。色弱の人を含めすべての人にわかりやすい色づかいを考える「カラーユニバーデザイン」の普及を進めている北海道カラーユニバーサルデザイン機構副理事長で、デザイナーの栗田正樹さんをゲストに迎え、受講生の一星礼さんが司会を務めました。栗田さんはスライドなどを使い色の見え方などについてもわかりやすく話してくださいました。

会場には今回もたくさんの人が来て下さいました。男性の20人に1人が色弱で、女性の10人に1人が色弱の保因者であるというのに、色弱についての正しい科学的知識が世の中に伝わっていないことで、たくさん困ることがあるという栗田さんのお話しを聞き、多くの人が驚いているようでした。ぜひみなさんもラジオを聞いて正しい知識を身につけてください。

かがく探検隊コーステップ #59(2006.12.2)

特集:サイエンスカフェ「必ず来る大地震!無傷で生き残るには?」

今回はCoSTEPと科学技術社会論学会との共催で11月11日(土)に行ったサイエンスカフェの様子を聞いていただきます。

ゲストは名古屋大学大学院教授の福和伸夫さん。建築耐震工学を専門とする研究者であり、地域防災に熱心に取り組むオピニオンリーダーでもあります。極めてわかりやすい講演と防災対策への鋭い指摘には定評があります。聞き手はCoSTEP代表の杉山滋郎が務めました。当日はおよそ60の客席が完全に埋まり、立ち見が出るほど。およそ100人の参加者がありました。

今回のサイエンスカフェで福和さんは、参加者の人たちそれぞれの地震災害への備えを聞きました。札幌市民にとってはなじみのない災害時用のIDカードつきホイッスルを紹介され、カフェに参加した人たちはみな驚いていました。福和さんの話術とともに、地震波の周期の違いによって建物の揺れが違うことを体感できる教育実験機器「手回しぶるる君」による実演を見ながら、つぎつぎと質問が出ていました。最新の防災情報を科学者と市民が共有することによって、地震による被害を最小限にできる可能性があることがわかったサイエンスカフェでした。

かがく探検隊コーステップ #60(2006.12.9)

タキィのやさしイングリッシュ squid

研究室に行ってみよう 触媒(しょくばい)ってなんだろう? 上田渉教授の研究室(北海道大学触媒化学研究センター)

科学の達人 熱病を研究した野口英世博士

研究室に行ってみようのコーナー、今回は北海道大学触媒化学研究センターの上田 渉(うえだ わたる)先生におじゃましました。インタビューにいってくれたのは札幌市立三角山小学校4年生の竹口有紗ちゃんと清水慧ちゃんの2人です。

上田先生は、触媒の研究をされています。ではいったい触媒とはどんなものなのか?子どもたちの疑問に、上田先生は、有紗ちゃんと慧ちゃんがけんかをしたときでも、間にお姉さんが入ってくれると仲直りしやすいという、わかりやすい例え話をつかって説明してくださいました。(写真3枚目)この例え話のように、物と物が反応しやすくなるように助けてあげるのが触媒の役割。プラスチックをつくるための工場などで盛んに使われています。良い触媒を見つけ出したり創り出したりするために、上田先生たちは一生懸命研究しています。よく考えて、あきらめずに実験を繰り返すことで、新しい触媒が見つかるという先生の経験を教えていただきました。ぜひ放送を聞いてください。

#61~

かがく探検隊コーステップ #61(2005.12.16)

タキィのやさしイングリッシュ Clover

ニューステップ イグ・ノーベル賞

研究室に行ってみよう 酵素(こうそ)の働きはとても大切 松井博和教授の研究室(北海道大学大学院農学研究院)

科学の達人 「沈黙の春」を書いた科学者・作家レイチェル・カーソンさん

今週の「研究室に行ってみよう」は北海道大学大学院農学研究院の松井 博和先生の研究室です。インタビューに行ってくれたのは、札幌市立幌北小学校5年生の野村慶之くんと、森岡良介くん。

松井先生は酵素について研究しています。酵素というのは生き物の体の中にたくさんの種類があるタンパク質で、呼吸をしたり食べ物を消化したりするために欠かせないものです。お米から日本酒ができるのも酵素のおかげなんだそうです。

松井先生は去年、それまで取り出すことが難しいとされていた「エピメラーゼ」と呼ばれる酵素を、純粋な形で取り出すことに成功しました。このエピメラーゼを使うと、いままで捨てられていた乳糖を珍しい貴重な糖に変えることができるということで、とても役に立つのだそうです。詳しいインタビューの内容は、ぜひ放送を聞いてください。

かがく探検隊コーステップ #62(2005.12.23)

特集:サイエンスカフェ「眠れない私と生物時計」

今回はサイエンスカフェ特集。

12月9日に行われたサイエンスカフェ札幌の様子を録音でお伝えします。今回のゲストは時間生物学がご専門の、北海道大学大学院医学研究科長 本間研一さんです。

人間はおおむね25時間周期の体内時計を持っていることがわかっています。地球の1日は24時間なので、それに合わせて体内時計をリセットする必要がありますが、それをしてくれるのは午前中に浴びる太陽の光なのだそうです。

ところが、現代人は、コンビニなどで深夜に強い光を浴びるという、体内時計のずれを生みやすい生活をしており、それによる病気も心配されているということです。会場からは、次々と興味深い質問、楽しい質問が次々と出されました。ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #63(2007.1.6)

タキィのやさしイングリッシュ the earth

ニューステップ 佐呂間町を襲った竜巻

研究室に行ってみよう 流氷の上を歩くのは危険!! 佐伯浩先生の研究室(北海道大学大学院工学研究科)

今週の「研究室に行ってみよう」で、北海道大学大学院工学研究科の佐伯浩先生のお話を聞きました。インタビューに行ってくれたのは、札幌市立福住小学校5年生の田中聡悟君と吉村夢菜ちゃん、山川陽子ちゃんの3人。

佐伯先生の専門は海洋工学ですが、最近は流氷や川や湖の氷などについて研究されています。オホーツク海周辺で凍った流氷は、厚みが1メートル20センチ以下なのに対して、サハリン付近から流れてきた流氷はもっと厚みがあるということで、氷の厚みを見るだけで、その流氷がどこから来たのかがわかるとか。

一見硬そうに見える氷も、実は曲げる力には弱く割れやすいということで、流氷や川、湖に張った氷の上を歩くのはとても危険なことです。佐伯先生は近くそのような氷の安全についての本を出版する予定だということです。ぜひ番組をダウンロードしてお聞き下さい。最後にお母さんたちもいっしょに記念写真です。担当の受講生は伊藤寛五君でした。

かがく探検隊コーステップ #64(2007.1.13)

タキィのやさしイングリッシュ salt

特集:サイエンス・カフェ 12月に開かれた第1回ビズ・サイエンスカフェおたるの様子

科学の達人 キュリー夫人

今週は「研究室に行ってみよう」をお休みして、先月(12月)に開かれた第1回ビズ・サイエンスカフェおたるの様子を特集でお伝えします。

小樽に住むCoSTEPの受講生らが実行委員会を作って、小樽でもサイエンスカフェを始めました。ものづくりの町・小樽という特徴を生かして、ビズ・サイエンスカフェおたるは、工業技術に関係する技術者をゲストに招くサイエンスカフェです。第1回は、小樽市の会社「光合金製作所」の会長の井上一郎さん(2枚目写真右)がゲストです。聞き手は、小樽商科大学の大津晶(2枚目写真左)さん。

不凍給水栓というのは、ワンタッチで家中の水道管の水を抜いてしまるというもので、冷え込みの厳しい日でも、この給水栓のおかげで水道管が凍って破裂してしまう事故が起こらないという、寒冷地ならではの技術です。

もともとは日露戦争のときにロシアで使われていた不凍給水栓を、日本の兵隊たちが持ち帰ってきたところからスタートしたそうです。そしてその後、日本のものづくりの発達をつかって、いまや独自の発展を遂げています。

会場にはたくさんの人が来てくださいました。番組をぜひお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #65(2007.1.20)

タキィのやさしイングリッシュ goldfish

研究室に行ってみよう ケガをしたときはリハビリテーションが大切 山中正紀教授の研究室(北海道大学大学院医学研究科)

特集:音楽のお客様 ヘルプメイト

科学の達人 スペースシャトルでたくさんの実験をした毛利衛さん

今週の「研究室にいってみよう」は、北海道大学大学院医学研究科教授の山中正紀先生の研究室です。インタビューに行ってくれたのは、札幌市立もみじ台南小学校5年生の小椋芳ちゃんと北広島市立若葉小学校6年生の阿部功誠君です。

山中先生はリハビリテーションについて研究しています。リハビリテーションというのは、病気や怪我で体に障害が残ったときに、その機能を回復する訓練のことです。なかでも、体操や運動、マッサージなどをして運動機能を回復させる方法を理学療法」といいます。

山中先生は理学療法を行う「理学療法士」という資格をもっています。インタビューでは捻挫や打撲をしたときの「RICE」という応急処置の方法や、リハビリの方法、リハビリで気をつけること、といった注意点を聞くことができます。

取材に同行したタッキーは昔ケガをした左足首を先生に診てもらい、リハビリテーションの指導を受けました。

先生のお話、番組を聞いてみてください。

かがく探検隊コーステップ #66(2007.1.27)

特集:サイエンスカフェ 「ちきゅう」の挑戦〜未知なる地球内部へ、統合国際深海掘削計画IODPの目指すもの

今回は月に1度のサイエンスカフェ特集です。2007年1月13日に行われたサイエンスカフェ札幌第16回の様子を録音でお伝えします。今回のテーマは「ちきゅう」の挑戦〜未知なる地球内部へ、統合国際深海掘削計画IODPの目指すもの、ということで、この計画の札幌オフィスで、研究の方針を考えるサイエンスコーディネーターをしている江口暢久さん(写真1枚目)がゲストです。

今回もたくさんの市民の方が会場に来てくださいました。聞き手はCoSTEP受講生の伏見和弘さんです。

日本が開発した世界最大の掘削船「ちきゅう」について、おもしろい話をたくさん聞くことができました。ぜひ放送をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #67(2007.2.3)

特集:ジュニアサイエンスカフェ「冥王星ってどんな星?天文学者に聞いてみよう」

今回のかがく探検隊コーステップは、1月12日(金)に札幌市北区で行われたジュニアサイエンスカフェの様子を特集でお伝えします。この番組の初代小学生インタビューアーである神村理芽(あやめ)さんが、中学生になって「自分たちでもサイエンスカフェを開いてみたい」と挑戦したのが今回のジュニアサイエンスカフェ。冬休みを利用して第1回が実現しました。

ゲストはCoSTEPスタッフ(特任助手)の佐藤祐介さん。専門の天文学の研究者として登場です。当日は10人の小学生と、家族の皆さんら20人あまりが参加してくれました。カフェの冒頭では、神村さんの同級生の佐々木璃子さんが、かがく探検隊コーステップのテーマ曲「ポラリス」をピアノ演奏してくれました。

冥王星の大きさを実感としてわかってもらうため、地球がバスケットボールだったら、冥王星はどのボールに一番近い大きさか?というクイズが出されました。正解はピンポン球。月がテニスボールくらいの大きさですから、冥王星は月よりもさらに小さいということがわかります。クイズの正解を出せたのはたった1人の小学生。みんなから拍手をもらっていました。

去年、冥王星が惑星から外れることが決まった「国際天文学連合」の総会に佐藤さんは出席していたそうです。なぜ冥王星が惑星から外れることになったのか、それに対して天文学者たちはどう考えているのか、佐藤さんのお話を聞いて子どもたちも「なるほど、ナットク」という顔をしていました。

ジュニアサイエンスカフェの様子、ぜひ放送をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #68(2007.2.10)

タキィのやさしイングリッシュ cattle

酪農特集:牧場の1日を徹底取材

今回のかがく探検隊コーステップは、ちょっとふだんと違って酪農特集をお送りします。受講生の岩崎阿寿美さん(写真1枚目)がプロデュース、録音、編集、出演をした番組です。

岩崎さんは現在、北海道のオホーツク海に面した、興部(オコッペ)というところの牧場で牛の世話をしながら、科学技術コミュニケーター養成ユニットを受講しています。

今回の番組では、ラジオを聞いている子どもたちのために、牧場の一日がどんなものなのかをご紹介します。岩崎さんが録音した音声やインタビューで、牧場で牛がどのように飼育されているかが、よくわかります。そして牛をめぐるちょっとした科学のお話も出てきますよ。

ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #69(2007.2.17)

タキィのやさしイングリッシュ snake

特集:動物園に行ってみよう 音当てクイズと鷹匠体験

研究室に行ってみよう 堀口健雄先生(北海道大学大学院理学研究院)

今週は、CoSTEP受講生の野崎由季子さんプロデュースの作品です。

札幌市の丸山動物園で、雪の中2時間がんばって録音をした「音当てクイズ」や、タカに狩りをさせる鷹匠を体験したり、担当の飼育員の人のお話を聞いたりする野崎さん自身のレポートもあります。

そして「研究室に行ってみよう」のコーナーは、北海道大学大学院理学研究院の堀口健雄先生です。堀口先生は、顕微鏡でしか見えないすごく小さな生き物=微生物のなかでもちょっと変わった渦鞭毛藻(うずべんもうそう)という種類の植物プランクトンの研究をしています。この渦鞭毛藻(写真3枚目:堀口健雄先生提供)は、とても不思議な生き物で、自分の葉緑体を持っているのに他の生き物から葉緑体を奪ってしまうのだそうです。

インタビューにいってくれたのは札幌市立北九条小学校6年生の有賀祈くんと、松本由季ちゃんです。ぜひ番組をお聞きください。

かがく探検隊コーステップ #70(2007.2.24)

特集:サイエンスカフェ「ノルディックスキーの科学〜流体力学で解き明かすスポーツ」

今回は月に一回のサイエンスカフェ特集です。2月10日に行われた「第17回サイエンスカフェ札幌ノルディックスキーの科学〜流体力学で解き明かすスポーツ」の様子を録音でお伝えします。ゲストは浅井学園大学生涯学習システム学部講師で、スポーツ科学がご専門の山本敬三さん。

スキーのジャンプ競技を題材にお話いただきましたが、ジャンパーのまわりの空気の流れが飛距離に大きな影響をもたらすことが、いま科学的に解明されつつあるということです。

今回のカフェには女子ジャンプ選手で、先月トリノで行われたユニバーシアード冬季競技大会のノーマルヒルで銀メダルに輝いた茂野美咲さん(浅井学園大学2年生)も参加してくれました。会場からの質問にも選手の立場から答えてくれました。

いま札幌ではFISノルディックスキー世界選手権札幌大会が開かれています。サイエンスカフェで語られた「ジャンプについての科学的な話」を聞いてから実際の競技を見ると、きっと何倍も楽しむことができると思いますよ。ぜひ番組をお聞き下さい。

#71~

かがく探検隊コーステップ #71(2007.3.3)

タキィのやさしイングリッシュ Mars

特集:おいしい水を探れ

特集:「サケと川」  前田有里さん(豊平川さけ科学館)

研究室に行ってみよう 「水」はとても大切なもの 丹保憲仁先生(北海道大学前総長)

今週はコーステップ受講生の伊藤寛五君が企画した番組です。大学で水の浄化などについて勉強している伊藤君ならではの番組のテーマは「水」。さまざまな切り口で「水」についてお伝えします。

特集「おいしい水を探れ」では、水をおいしいと感じるとにきは、どんな成分や温度が関わっているのか、スタジオで実際に水を飲みながら考えました。

次の特集「サケと川」では、コーステップ受講生で豊平川さけ科学館職員の前田有里さんに、豊平川から一度いなくなったサケが再び戻ってくるまでのお話をしていただきました。

今回の「研究室に行ってみよう」は、北海道大学の前の総長で、現在放送大学の学長をされている丹保憲仁先生です。

丹保先生は衛生工学という分野で、長年水処理システムについて研究をされてきました。「水についての研究は、面白いというよりも、やらなければならない状況が先にある」とおっしゃる先生は、国連が「世界の人々に1人50リットルのきれいな水を配りたい」という宣言を出すずっと前から、そういう考え方で世界の水問題に取り組んできたということです。これまでインドネシア・中国・バングラデッシュといった国々で衛生的な水を普及させるための活動をされてきました。

私たち日本人がふだん何気なく使っている「水」について、じっくり考えてみませんか?ぜひ番組を聞いてみてください。

かがく探検隊コーステップ #72(2007.3.10)

タキィのやさしイングリッシュ gardening

研究室に行ってみよう 田んぼや畑だけじゃない新しい農業・農学 「バイオ燃料の研究」 西崎邦夫先生(帯広畜産大学)

特集:超難問「音当てクイズ」

ニューステップ 宇宙農業の可能性

今回は受講生の川井佳子さんが企画した番組です。テーマは新しい農業・農学。北海道大学を飛び出して、帯広畜産大学にやってきました。

帯広畜産大学大学院畜産学研究科の西崎邦夫教授は、植物材料からとれるバイオ燃料を農業機械や車に使うことによって、地球温暖化防止に役立てようという研究をされています。

(お詫び:このページで西崎先生のお名前を間違って記述していました。お詫びして訂正します。申し訳ありませんでした)

お酒を造るのと同じやり方でバイオエタノールを作り、それをガソリンに混合してガソリン車を走らせたり、ナタネ油などを利用して作ったバイオディーゼル燃料でディーゼルエンジンを動かすという方法が注目されています。

もともとバイオ燃料は空気中の二酸化炭素が、植物の働きで液体になったものですから、燃やしても空気に戻るだけで、地球全体としての量は変わりません。その点が地中から掘り出した石油を燃やすのとの違いです。先生たちの取り組みで帯広でもバイオエタノールを混合した燃料での車がテスト走行しているということです。

さて、こちら(写真4・5枚目)が帯広市内でテスト走行中というバイオエタノール混合燃料で走る車です。給油口とドアの横に特別なシールが貼ってあります。これがバイオエタノール混合燃料を入れるための機械。

手回し式ハンドルを回しているのは、西崎先生のもとで研究している大学院修士2年生の富田さんです。

そして最後に、超難問の音当てクイズの録音風景(写真7枚目)。ちなみに正解は「3%バイオエタノールが混じった燃料で走る車のエンジン音」です。そんなのわかるわけないですよね(笑)。

かがく探検隊コーステップ #73(2007.3.17)

タキィのやさしイングリッシュ sound

研究室に行ってみよう 「人工内耳」で言葉がわかるしくみ 氷見徹夫先生の研究室(札幌医科大学耳鼻咽喉科)

特集:音の錯覚=錯聴を経験してみよう

今回の番組のテーマは「音と聴覚」。受講生の岩下美里さん(写真1枚目)が企画しました。

聴覚とは音を感じる感覚のことです。この番組が流れているラジオは、音を使うメディア、そして岩下さんが研究しているのは「神経」です。岩下さんはこの2つをつなぐことで、「音が聞こえる」といことの面白さ、奥深さをわかりやすくおもしろく伝える番組をつくりました。

メインコーナーの研究室に行ってみようでは、北海道大学を飛び出して、札幌市内の札幌医科大学にお邪魔しました。そして耳鼻咽喉科教授の氷見徹夫先生に、耳が聞こえるしくみや、鼓膜の奥にある内耳の働きについて教えていただきました。そして先生が難聴の治療法として研究を進めていらっしゃる人工内耳の原理や効果についても詳しくお話を伺いました。人の内耳がどうして音の高さや低さを聞き分けることができるのか、内耳の神経細胞からの情報を、脳がどう判断しているのかなど、とても不思議で巧妙な聴覚のしくみが、先生の説明でよくわかります。

そして番組の後半では、本当は聞こえていない音を脳が「聞こえている」と判断してしまう「音の錯覚=錯聴」の実例を、ラジオをお聞きの皆さんにも体験していただきます。耳と脳の関係の不思議さがわかりますよ。ぜひ番組をダウンロードしてお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #74(2007.3.24)

卒業大特集:いま私が(僕が)熱く語りたいコト

今回は、CoSTEP第2期を修了した「ラジオ番組制作実習」の修了生6人が、全員登場して、「いま私が(僕が)熱く語りたいコト」というテーマで、語ってくれます。一人前の科学技術コミュニケーターになるためにつらい講義や演習をこなし、毎週「かがく探検隊コーステップ」を制作してきた6人が、最後に何を語るのか、ぜひ皆さん、番組をお聞き下さい。

出演者(出演順)

川口浩平:勇壮!雄クジラたちのケンカ

伊藤寛五:WACCAを知ってますか?

野崎由季子:線虫ってカワイイんです

岩崎阿寿美:人生について語りたい

川井佳子:北海道の皆さんありがとう

岩下美里:研究者が社会に対してできること

かがく探検隊コーステップ #75(2007.4.7)

特集:サイエンスカフェ「この世で一番小さなものを探せ!」

今回は月に1回のサイエンスカフェ特集です。3月10日に行われたサイエンスカフェ札幌「この世で一番小さなものを探せ!」の模様を録音でお伝えします。

ゲストは素粒子の研究がご専門の北海道大学大学院理学研究院講師の末廣一彦さん。難しくなりがちな物理学の世界を、わかりやすくお話しいただきました。聞き手はCoSTEP受講生の井上拓己さんです。

「素粒子の重さはどうやって量るのか」「素粒子にはいったい何種類あるのか」会場からもたくさんの質問が出ていました。

世の中の物質を構成する最小の粒子は?と探し求めた結果、クォークという粒子がすべての根源をなしていることがわかってきたそうです。6種類のクォークの組み合わせですべての素粒子がつくられていると考えられているとか。

研究が進んでいろいろなことが明らかになるにつれて新しい謎が生まれてくるという物理学の世界を、かいま見ることができたサイエンスカフェでした。ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #76(2007.4.14)

「見上げてごらん夜の星を」特集 第1回

2005年秋まで、この番組の人気コーナーだった「見上げてごらん夜の星を」が特集番組として戻ってきました。今年度は月に1回第2土曜日に「見上げてごらん夜の星を 特集」として放送します。

これが記念すべき第1回の収録風景です。番組のメンバーは鎌田めぐみさん(CoSTEP第2期本科修了生)と佐藤祐介さん(CoSTEP博士研究員)、そして渡辺和郎さん(CoSTEP第1期本科修了生)の3人です。

鎌田さんは札幌市青少年科学館で天文指導員をしていたこともある天文ファン。佐藤さんは大学院で天文学を研究していました。しかしそれを上回る知識と経験をお持ちなのがCoSTEP第1期生の渡辺さん。数百個の小惑星を発見した実績をもつアマチュア天文家です。そして現在はCoSTEPで学んだことを生かして市民に天文の面白さを伝える活動を続けていらっしゃいます。

今回は、入門編として「星を見に行くときに準備するものと心構え」についてお話しいただきました。ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #77(2007.4.21)

タキィのやさしイングリッシュ ant

研究室に行ってみよう 地下深いところの様子をどうやって知る? 茂木透先生の研究室(北海道大学大学院理学研究院)

教えて!サイエンス観光マップ 北大低温科学研究所の不思議な音

今週の「研究室に行ってみよう」で訪ねたのは、北海道大学大学院理学研究院の茂木透先生の研究室です。インタビューに行ってくれたのは、札幌市立三角山小学校の竹口有紗ちゃんと坂本芙久ちゃん、それに新川中央小学校の高橋舞雪ちゃんの3人です。インタビューには2006年度修了生の岩崎阿寿美さんも参加しました。

茂木先生は北海道大学地震火山研究観測センターのセンター長もつとめられています。地震が起きるのも地下深い場所ですし、火山活動のもとになるマグマが存在するのも地下深いところです。

そこで茂木先生は、人工地震の地震波や電気をつかって、地下深いところの構造がどうなっているのかなどを調べる方法をくわしく研究されているそうです。

今回は久しぶりに「教えて!サイエンス観光マップ」のコーナーも登場します。是非番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #78(2007.4.28)

特集:サイエンスカフェ『私たちの避難場所は○○です。』〜電子地図による地理学からのアプローチ〜

今回は月に一回のサイエンスカフェ特集です。4月14日に行われた第19回サイエンスカフェ札幌『私たちの避難場所は○○です。』〜電子地図による地理学からのアプローチ〜の模様を録音でお送りします。

今回のゲストは北海道大学大学院文学研究科准教授で、地理学がご専門の橋本雄一さん。

今回もたくさんの参加者に来ていただきました。ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #79(2007.5.5)

子どもの日特集・ジュニアサイエンスカフェ「博物館をのぞいてみよう」

今回は子どもの日の特集として、CoSTEP応援団ジュニアチーム主催で3月29日に北海道大学総合博物館で行われたジュニアサイエンスカフェの様子を録音でお送りします。

ゲストはCoSTEP特任准教授の石村源生さん。聞き手はこの番組の初代小学生インタビューアーで現在中学校2年生の神村理芽さんです。

あつまった23人の小学生たちは、まず博物館の展示とはどんなものかというお話を聞きました。

続いて2つの班にわかれて、博物館の人の案内で実際に展示を見てまわりました。

写真2枚目は昆虫の展示を見に行った班、写真3枚目は恐竜の化石や岩石を見に行った班です。

そしてもう一度会場に戻ってきた小学生たちは、「北大総合博物館の展示を子どもからみて面白いものにするアイデア」について考え、自分のアイデアをそれぞれ絵に描きました。その後、みんなのアイデアを発表しあいました。

博物館の人たちも子どもたちの鋭い指摘と楽しいアイデアにすっかり驚いていました。番組をぜひお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #80(2007.5.12)

「見上げてごらん夜の星を」特集 第2回

2005年秋まで、この番組の人気コーナーだった「見上げてごらん夜の星を」が特集番組として戻ってきました。今年度は月に1回第2土曜日に「見上げてごらん夜の星を特集」として放送します。

聞き手は鎌田めぐみさんと佐藤祐介さん。2回目の今回は金星・月・水星が、夕方西の空に並ぶことについて、CoSTEP1期生で星に詳しい渡辺和郎さんのお話を聞きました。番組をぜひ聞いてみてください。

#81~

かがく探検隊コーステップ #81(2007.5.19)

タキィのやさしイングリッシュ comet

研究室に行ってみよう 働きアリは本当に働きものなんですか? 長谷川英祐先生の研究室(北海道大学大学院農学研究院)

特集:音当てクイズin円山動物園

今回の「研究室に行ってみよう」は、北海道大学大学院農学研究院の長谷川英祐先生です。長谷川先生は、アリの行動について研究されています。インタビューアーは札幌市立緑丘小学校の寺澤英知君と札幌市立あいの里西小学校の山口空ちゃんです。

アリの体に印を付けてそれぞれのアリの区別が付くようにした上で、その行動をじっと観察するという研究をした結果、ある瞬間に働いているのは3割くらいで残りの7割くらいのアリは、実際には働いていないことが判明したということです。人が見るのは、アリが地上に出てエサを探しているときばかりなので、いつもずっと働いているように見えているのだそうです。

そして全体の1割くらい、まったく何もしないで、ただ巣でじっとしているだけのアリもいるとか・・・・面白いアリの社会の話を聞くことができました。

ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #82(2007.5.26)

特集:サイエンスカフェ「身近な鉄製品から考える“ものづくり”」

今週のかがく探検隊コーステップは、5月11日に行われたサイエンスカフェ札幌の模様を録音でお伝えします。

カフェのテーマは「身近な鉄製品から考える”ものづくり”」。室蘭工業大学准教授で材料工学が専門の清水一道さんがゲストです。

清水さんはマンホールの蓋など、われわれの生活の身近にある鉄製品とそれを作る技術などについてさまざまな事例を挙げて話してくださいました。日本刀を作る伝統の技術にも科学的な裏付けがあるとか。鉄というありふれた金属も科学の目で見直してみると、とても面白いことがたくさんあることが分かりました。

今回も会場にはたくさんの参加者にいらしていただきました。特に今回は制服姿の高校生の姿が目立ちました。

かがく探検隊コーステップ #83(2007.6.2)

タキィのやさしイングリッシュ firefly

研究室に行ってみよう エンマムシはふしぎ虫 大原昌宏先生の研究室(北大総合博物館)

科学の達人 ピーター・ミッチェル博士

今週の研究室に行ってみようのゲストは、北大総合博物館の大原昌宏先生です。聞き手は、札幌市立新川中央小学校の高橋舞雪ちゃんと三本菅里映ちゃん。

大原先生は「エンマムシ」という虫の研究をされています。

写真3枚目がエンマムシの一種。カブトムシやコガネムシに似た形をしていて、大きさは、コガネムシよりちょっと小さいくらいのものから、ほんの砂粒くらいの小さな虫まで、何種類もいるそうです。日本だけでも120種類くらいいて、世界中ではおそらく4000種類くらいいるとか。

でも世界的にエンマムシの研究をしている先生は大原先生を入れて10人くらいしかいないそうです。

大原先生は、アリの巣にいて、アリを食べているアリクイエンマムシを世界で初めて見つけるなど、いろんな新種のエンマムシを見つけています。動物の死体にいるから、地獄の王様のエンマという名前がついているとか、謎に包まれたエンマムシのいろんなことを、大原先生は話してくれました。

有名なファーブル昆虫記にもエンマムシは登場しているとか。今年は、ファーブル昆虫記の最後の10巻めが出版されてから100年という記念の年、北大総合博物館でも7月1日から「ファーブルにまなぶ」展が開かれることになっています。(入場無料)

ぜひ皆さん、この放送を聞いた後、ファーブル展にもいってみましょう。

かがく探検隊コーステップ #84(2007.6.9)

「見上げてごらん夜の星を」特集 第3回

2005年秋まで、この番組の人気コーナーだった「見上げてごらん夜の星を」が帰ってきました。今年度は月に1回第2土曜日に「見上げてごらん夜の星を特集」として放送しています。

聞き手は鎌田めぐみさんと佐藤祐介さん。幻の大発見!木星に衝突した彗星の発見にまつわる話についてCoSTEP1期生で星に詳しい渡辺和郎さんのお話を聞きました。ぜひお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #85(2007.6.16)

タキィのやさしイングリッシュ earthquake

研究室に行ってみよう 昔の津波をどうやって調べるのか 西村裕一先生の研究室(北海道大学大学院理学研究院)

科学の達人 寺田寅彦博士

今週の「研究室に行ってみよう」は、北海道大学大学院理学研究院の、西村裕一先生です。西村先生は、地震や火山、津波について研究されています。今回インタビューにいってくれたのは、札幌市立豊園小学校の郡山侑太くんと札幌市立・もみじ台南小学校の小椋芳ちゃんです。

西村先生が実際に根室市内で採取してきた地層の標本を見せていただきました。ところどころに津波の跡の白い線が入っているのが見えます。

ぜひ、番組をお聞きください。

かがく探検隊コーステップ #86(2007.6.23)

特集:サイエンスカフェ「『リズムの科学』〜物理学で読み解く「時」のカタチ〜」

今回は月に一回のサイエンスカフェ特集です。6月16日に行われた第21回サイエンスカフェ札幌『リズムの科学』〜物理学で読み解く「時」のカタチ〜の模様を録音でお送りします。

カフェのテーマは、「リズムの科学」。北海道大学学術研究員の郡宏さんがゲストです。リズムとその不思議について、実験を交えながらわかりやすくお話していただきました。

番組の中でも紹介されていますが、異なるリズムのメトロノームを、ヒモでつるした板の上に載せると同じリズムになってしまう現象の実験も行いました。

今回もたくさんの参加者に来ていただきました。ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #87(2007.7.7)

タキィのやさしイングリッシュ plant

研究室に行ってみよう おいしいハスカップを育てる  星野洋一郎先生の研究室(北海道大学創成科学共同研究機構)

科学の達人 ビタミンBの働きを確かめた高木兼寛博士

今週の研究室に行ってみようは、北海道大学創成科学共同研究機構の星野洋一郎先生です。インタビューに行ってくれたのは、札幌市立新川中央小学校の高橋舞雪ちゃんと札幌市立白石小学校の丸山貴大君と丸山貴晶君です。

星野先生はハスカップなどの植物の研究をされています。

インタビューは北大キャンパスの中にあるハスカップ畑で行いました。

ハスカップは北海道原産の植物で、地元の気候風土にぴったりあっているため育てやすいのだそうです。

ちょうど今がハスカップの実がなる季節。

星野先生から、どうやってハスカップの実の甘さを調べるかなどを教えていただきました。そして、育種によって、おいしい実を付けるハスカップをつくり出すための苦労などについてもお話しいただきました。

ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #88(2007.7.14)

見上げてごらん夜の星を特集 第4回

2005年秋までこの番組の人気コーナーだった「見上げてごらん夜の星を」。今年度は月に1回第2土曜日に「見上げてごらん夜の星を特集」として放送しています。

お話はCoSTEP1期生で星に詳しい渡辺和郎さん(写真1枚目左)。聞き手はCoSTEP2期生で元札幌市青少年科学館天文指導員の鎌田めぐみさん(写真1枚目中央)とCoSTEPスタッフの佐藤祐介さん(写真1枚目右)です。

今回は、夕暮れから夜に至までの空の色の変化についてお話を聞きました。この時間帯の空のことを「薄明」といいますが、「薄明」にはその段階によって「常用薄明」「航海薄明」「天文薄明」の3種類があるそうです。

さて、今回渡辺さんが教えてくれた耳寄りな情報は、今月17日火曜日の夕方には、西の空の水平線上に、土星・月・金星が一直線に並ぶという天文ショーが見られるということ。ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #89(2007.7.21)

タキィのやさしイングリッシュ rain

研究室に行ってみよう 水中トンネルって何ですか? 佐藤太裕先生の研究室(北海道大学大学院工学研究科

ニューステップ マンモスの赤ちゃんを永久凍土から発見

今週の研究室に行ってみようは、北海道大学大学院 佐藤太裕先生の研究室です。佐藤先生は「水中トンネル」について研究されています。普通のトンネルは土の中に穴を掘って作りますが、水中トンネルは、文字通り水の中を通すトンネルです。インタビューにいってくれたのは札幌市立北九条小学校の森岡良介君と札幌市立もみじ台南小学校の小椋芳ちゃんです。

海の下に海底トンネルを掘るのも大変ですし、大きな橋をかけるのも大変です。そこで考え出されたアイデアが水中トンネル。この完成予想図(写真3枚目)のように、水の中を通してやると、最短距離で結ぶことが出来ます。水中50メートルのあたりでは波の影響も少ないということです。

トンネルは水に浮くように造って、ケーブルで海底から引っ張って固定します。

まだ世界中のどこにもありませんが、未来のトンネル技術として注目を集めそうです。ぜひ番組をダウンロードしてお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #90(2007.7.28)

特集:サイエンスカフェ札幌「『100年目の昆虫記』〜ファーブルと訪ねる虫たちの世界

7月21日に行われた第22回サイエンスカフェ札幌「『100年目の昆虫記』〜ファーブルと訪ねる虫たちの世界」の模様を録音でお送りします。カフェのテーマは、ファーブルが研究した昆虫たち。北海道大学総合博物館准教授の大原昌宏先生がゲストです。今回もたくさんの参加者に来ていただきました。ぜひ番組をお聞き下さい。

#91~

かがく探検隊コーステップ #91(2007.8.4)

タキィのやさしイングリッシュ blood

研究室に行ってみよう 小さな小さなナノの世界をみる 徳本洋志先生の研究室(北海道大学電子科学研究所ナノテクノロジー研究センター)

科学の達人 100年以上前に飛行機の研究をしていた二宮忠八

今週の研究室に行ってみようは、北海道大学電子科学研究所ナノテクノロジー研究センター 徳本洋志先生の研究室です。インタビューにいってくれたのは札幌市立・三角山小学校の竹口有紗ちゃんと札幌市立・緑丘小学校の坂井友君です。

徳本先生は、1億分の1メートルという原子がみえるぐらい小さな小さなナノの世界の研究をしています。電子顕微鏡を使って、原子やDNAなど、ふつうは眼には見えない世界を見るのです。また、ナノテクノロジーがどういうところで応用されているのか、またこれからどのように応用されていく可能性があるのかということについてお話していただきました。

写真2枚目が、子どもたちが番組の中で見せていただいたDNAの顕微鏡写真です。ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #92(2007.8.11)

見上げてごらん夜の星を特集 第5回

2005年秋までこの番組の人気コーナーだった「見上げてごらん夜の星を」。今年度は月に1回第2土曜日に「見上げてごらん夜の星を特集」として放送しています。

お話はCoSTEP1期生で星に詳しい渡辺和郎さん(写真中央)。聞き手はCoSTEP2期生で元札幌市青少年科学館天文指導員の鎌田めぐみさん(写真左)とCoSTEPスタッフの佐藤祐介さん(写真右)です。

今回は、流れ星と皆既月食についてお話をうかがいました。ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #93(2007.8.18)

タキィのやさしイングリッシュ ultra violet

研究室に行ってみよう 地球温暖化でサンマが小さくなるんですか? 山中康裕先生(北海道大学大学院地球環境科学研究院)

今日の研究室にいってみようは、北海道大学大学院地球環境科学研究院の山中康裕先生です。山中先生はこれからの地球環境の変化を予測する研究をされています。これから二酸化炭素の増加や地球温暖化が進むと、気候がどう変わり、生物たちにどんな影響がありうるのか、お話してくださいました。インタビューに行ってくれたのは、札幌市立あいの里西小学校山口空ちゃんと、平岡公園小学校両国龍英くんです。

地球温暖化がもっとすすむと北海道の近海でとれるサンマの大きさが、いまよりずっと小さくなってしまう可能性があるとか・・・。心配ですね。

先生は、最後に地球温暖化の進行を防ぐために、私たちがどうすればいいかについてもお話してくれました。

今回は夏休みバージョンということで、インタビューをいつもより長くご紹介しています。ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #94(2007.8.18)

特集:サイエンスカフェ札幌「マンモスからの警告〜地球温暖化の危機」

今回は月に一回のサイエンスカフェ特集です。8月17日に行われた第23回サイエンスカフェ札幌『マンモスからの警告〜地球温暖化の危機』の模様を録音でお送りします。ゲストは北海道大学低温科学研究所教授の福田正己さんです。

いまから1万1000年ほど前に、ロシアシベリアの大地から忽然と姿を消したマンモス。カフェの前半では、そのころに起きた地球全体の温暖化と深い関係があるとされるマンモスの絶滅の謎について、福田さんの仮説を含めて興味深いお話で盛り上がりました。

そして後半は、いまロシアシベリアで永久凍土が融けはじめて、マンモスの骨や牙がつぎつぎと地上に現れていることの意味(警告)について考えました。特にシベリアとアラスカで起きている大規模な森林火災が、地球温暖化にどのような影響をもたらすかについても最新の情報を聞くことができました。

今回もたくさんの参加者に来ていただきました。ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #95(2007.8.25)

タキィのやさしイングリッシュ environment

研究室に行ってみよう 子どもの脳のほうが覚えが良いのはなぜ? 渡辺雅彦先生(北海道大学大学院医学研究科)

科学の達人 万有引力の法則を発見したアイザック・ニュートン

今日の研究室にいってみようは、北海道大学大学院医学研究科 渡辺雅彦先生です。渡辺先生は、脳の発達の研究をしています。先生は、例えば年をとることによって、脳がどのような変化をするのか、といったことが研究のテーマです。人間やねずみを例にしながら、脳の仕組みについてわかりやすくお話いただきました。

インタビューに行ってくれたのは札幌市立・福住小学校の田中聡悟くん、山川陽子ちゃん、吉村夢菜ちゃんです。ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #96(2006.9.8)

見上げてごらん夜の星を特集 第6回

2005年秋までこの番組の人気コーナーだった「見上げてごらん夜の星を」。今年度は月に1回第2土曜日に「見上げてごらん夜の星を特集」として放送しています。

お話はCoSTEP1期生で星に詳しい渡辺和郎さん(写真中央)。聞き手はCoSTEP2期生で元札幌市青少年科学館天文指導員の鎌田めぐみさん(写真左)とCoSTEPスタッフの佐藤祐介さん(写真右)です。

今回は、お月見について話っています。意外と知られていない、通なお月見の仕方がわかるかも!?ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #97(2007.9.15)

タキィのやさしイングリッシュ life

研究室に行ってみよう 石油の秘密をさぐる 鈴木徳行先生(北海道大学大学院理学研究院)

ニューステップ 2006年のオゾンホール、過去2番目の大きさ

今日の研究室にいってみようは、北海道大学大学院理学研究院の、鈴木徳行先生です。先生は、石油を分析することで、過去の地球の研究しています。インタビューでは、石油がなにからできているのか、石油がどのようにしてできるのか、というお話をしてくださいました。

インタビューにいってくれたのは札幌市立・新川中央小学校の野本風花ちゃんと高橋舞雪ちゃんです。ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #98(2007.9.22)

特集:サイエンス・カフェ札幌『XとYからのメッセージ』〜性を決めるしくみの生物学

9月のサイエンス・カフェ札幌のテーマは、生き物の性別がが決まるしくみです。ゲストは、北海道大学創成科学共同研究機構講師の黒岩麻里さん(写真1枚目左)です。ファシリテーターは堀口さん(写真1枚目右)。

今回もたくさんの参加者に来ていただきました。ぜひ番組をお聞き下さい。

かがく探検隊コーステップ #99(2007.10.6)

タキィのやさしイングリッシュ ice

研究室に行ってみよう 南極大陸の氷の厚さは富士山以上!? 本堂武夫先生の研究室(北海道大学副学長(元低温科学研究所所長))

今回の研究室へ行ってみようは、北海道大学副学長(元低温科学研究所所長)の本堂武夫先生です。本堂先生は、南極の氷を調べることで、地球の昔の気候についての研究をしています。インタビューにいってくれたのは、札幌市立白石小学校の丸山貴大君・貴晶君と札幌市立あいの里西小学校の山口空ちゃんです。

南極観測隊として現地で観測をしていた本堂先生のお話に子どもたちも興味津々。南極大陸の氷の厚さは、富士山の高さ(3776 m)よりも厚いんだとか。その氷に深い深い穴を開け、昔の氷をとりだすことで、昔の地球のことがわかるのだそうです。

かがく探検隊コーステップ #100(2007.10.13)

見上げてごらん夜の星を特集 第7回

CoSTEP受講生が作る「かがく探検隊コーステップ」もおかげさまで第100回を迎えました。

ここまで続けてこられたのも、番組制作に協力していただいた北海道大学等の研究者の皆さんや小学生インタビューアーのみんな、そして毎週この番組を聞いてくださる聴取者の皆さんのおかげです。

記念すべき第100回目をかざるのは、2006年秋までこの番組の人気コーナーだった「見上げてごらん夜の星を」の特集番組です。今年度は毎月第2土曜日に放送しています。

お話はCoSTEP1期生で星に詳しい渡辺和郎さん(写真左)。聞き手はCoSTEP2期生で元札幌市青少年科学館天文指導員の鎌田めぐみさん(写真中央)とCoSTEPスタッフの佐藤祐介(写真右)です。ぜひ番組をお聞き下さい。

しみこむ、とけこむ、S.ounds(サウンズ)。あなたの日常にとけこむような、科学技術コミュニケーションを。

S.ounds(Science Communications Sounds)は北海道大学で科学技術コミュニケーションの教育研究を行う機関CoSTEPが、教育研究の一環として展開するサウンドメディアです。北海道大学や科学技術コミュニケーションをフィールドにさまざまなコンテンツを配信予定です。ご期待ください。

企画・制作:北海道大学大学院教育推進機構科学技術コミュニケーション教育研究部門CoSTEP