【コーナー】
●牛舎に行ってみよう
【研究室、ならぬ「牛舎」について伺った今回のメインコーナー】
北方生物圏フィールド科学センター
酪農生産研究施設の技術職員
平 克郎(たいら・かつろう)さん
●コーステップインフォメーション
・2013年1月26日(土)開催の第67回サイエンス・カフェ札幌
・1月から全4回シリーズで放送の「かがく探検隊コーステップ・アーカイブス」
メインコーナー
牛舎に行ってみよう
北方生物圏フィールド科学センター 酪農生産研究施設の技術職員 平 克郎(たいら・かつろう)さん
大学に欠かせない研究者や学生を支える職員。
今回は研究室ではなく、大学研究を支える技術職員さんを訪問しました。
取材に答えてくれた、平さんは、20年前から北大に勤務し、北大静内牧場を経て、10年前、この酪農生産研究施設が新しくなるのに合わせ札幌キャンパスで勤務しています。
普段一般の人は立ち入ることのできない酪農生産研究施設。特別に許可をいただいてお邪魔しました。
体育館の倍の奥行きがありそうな牛舎内には、45頭の乳牛と羊がいて鳴き声もにぎやか。
牛のえさやりは機械化されています。定時になると天井のレールを伝って、餌箱が運ばれてきて、牛の目の前にある箱に入ります。効率よく食べさせるために、1日5回ほどに分けて与えるそうです。
平さんの仕事は牛の飼育のみならず、学生の実習サポートなども行っています。
走り出してしまった牛を見て、「暴れさせないためにはちょっとしたコツがいる」。実習で数回しかこれない学生に習得は難しい、とプロの顔も。
牛の飼育は24時間休みなし。さぞや平さんも激務かと思いきや、技術職員同士で連携しているので、年末年始も交代で休める、という言葉に思わず取材陣は安堵。
平さんの喜びは、「事故なく1日が終わること」。どんなプロでも生き物相手の仕事は大変なのだと感じた取材でした。
この牛たちは、農学部、獣医学部、工学部の研究を支えています。そしてその牛を支えるのは平さんたち技術職員の皆さん。さまざまな役割とそれをつなぐ人たちがいて北大の研究は進んでいるのですね。
平さん、お忙しいところありがとうございました。
(左から、8期生:武田尚太さん、平克郎さん、8期生:巽ゆかりさん)
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