カテゴリー:チラシ・ポスター
イベント:サイエンス・カフェ札幌
制作者:長田詩織(2012年度本科)
制作年:2012年12月
イベント名:第67回サイエンス・カフェ札幌「体温、アガレ!〜スポーツ科学から見る駅伝〜」
ゲスト:瀧澤一騎さん(北海道大学高等教育推進機構准教授)
開催日時:2013年1月26日(金)16:30〜18:00
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チラシのデザインを担当したのは、本科グラフィックデザイン実習を専攻している、長田詩織さん(北海道大学理学院修士課程1年)。長田さんの制作レポートを紹介します。
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チラシから熱気を伝える
私が担当したサイエンスカフェのタイトルは、「体温、アガレ!〜スポーツ科学から見る駅伝〜」です。ゲストの先生が陸上競技におけるスポーツ科学の研究をされていることと、カフェの開催が1月ということで、お正月の目玉『箱根駅伝』を入り口として科学の話につなげます。
駅伝のチラシデザインから伝えたかったのは、スポーツの中で選手や観客が放つ熱気でした。また、2013年を迎えて最初のサイエンスカフェを寒い冬に負けない、熱くて元気なものにしたいという主催者の熱意も込めています。熱気を伝えるために取り入れたのが、ポップで明るい印象を持つアメリカンコミック(以下:アメコミ)のスタイルでした。アメコミを意識して、コマ割を作り、イラストはすべて外線を黒で描き、たくさんの色で塗っています。そのため、今までのカフェのチラシにはあまりなかった、賑やかで派手な印象のチラシにすることができました。
イラストとタイトルのせめぎ合い
賑やかなイラストに負けずに、タイトルを目立たせる工夫に頭をひねりました。当初のデザインではアメコミの効果音(擬音)の表現の様に、タイトルをコマ割の上に重ねるだけでした。しかし、あまり目立ちません。そこで、タイトル部分にも新しくコマを設け、背景を黒にして文字をその上に配置しました。また、イラストの中には赤系の色をあまり使わず、タイトルの字に赤を使い目立つようにしています。このようすることで、チラシがさらに賑やかになりました。
チラシのデザインを通して
賑やかさを通り越して、うるさくて見づらいデザインにならないように、イラストの配置や色使いを常に意識していました。その境が難しく、反省としてはもしかしたら賑やかすぎたのかもしれないなぁ、と思っています。
サイエンスカフェチラシのデザインを通じて、メッセージを目に見える形で表現するという経験ができました。CoSTEPを受講してデザインという新しい体験をできたことに感謝しています。ありがとうございました。