風を受け、なめらかに砂浜を疾走する巨大な物体。オラ ンダのアーティスト、テオ・ヤンセンさんが、プラスチックチューブを組み合わせて生み出した「ストランドビー スト(砂浜の生命体)」は、武骨な見た目とは裏腹に、生きているかのような繊細な生命感を私たちに想起させます。
2019年7月13日 ~9月1日にかけ、札幌芸術の森美術館では「テオ・ヤンセン展」が開催されます。オランダの砂浜でしか生きることのできない宿命を背負ったストランドビーストを、生物の仕組みや、環境との相互作用について研究している北大の研究者や学生はどう読み解くのでしょうか。本カフェでは、まず石狩浜の生態系を研究している松島肇さんと共に、ヤンセンさんの環境と生命へのまなざしに迫っていきます。後半はストランドビーストをテーマにしたワークショップを実施した北大生や来場者の皆さんからあがった質問を元に、ヤンセンさんの作品について深く掘り下げていきます。
【タイトル】第107回 サイエンス・カフェ札幌 特別編「北海道大学が紐解くテオ・ヤンセンの世界」
【日時】2019年7月16日(火)18:30~20:30(開場18:00)
【場所】北海道大学 工学部フロンティア応用科学研究棟 2F レクチャーホール(鈴木章ホール)
北海道札幌市北区北13条西8丁目、R札幌駅 北口から 徒歩約7分、北12条駅(地下鉄南北線)から徒歩約7 分
【ゲスト】テオ・ヤンセンさん(アーティスト)
【パネリスト】松島 肇さん(北海道大学 農学研究院 基盤研究部門 生物資源科学分野 講師)
【聞き手】朴 炫貞(CoSTEP 特任助教)
【参加費】無料、ただし事前申込制
*応募された方には当落のご連絡を差し上げています。
【主催】北海道大学 CoSTEP/大学力強化推進本部
【協力】札幌芸術の森美術館、北海道大学TERRACE
連動ワークショップ
● 北大の学生がテオ・ヤンセンの作品を解釈し、その生命観・環境観を 表現するワークショップ「繁殖するビースト Strand of lives」の展示が同時に行われます。
16:00~18:30
会場前のロビーホワイエ
北海道大学 工学部フロンティア応用科学研究棟 2F
ゲストプロフィール
テオ・ヤンセンさん
アーティスト。1948年、オランダ、スフェベニンゲンに生まれる。デルフト工科大学にて物理学を専攻後、画家に転向。1986年から新聞のコラムを執筆し、その中の一記事「砂浜の放浪者」をきっかけに「ストランドビースト」を生み出す。「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」 と称され、芸術と科学の融合した作品を発信し続けている。
松島 肇(まつしま・はじめ)さん
北海道大学 大学院農学研究院 花卉・緑地計画学研究室 講師。全国的にも貴重な自然砂浜である石狩浜をフィールドのひとつに、海岸砂丘系の保全・ 復元・利用・防災を専門に NPO とも連携して研究している。
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本カフェは札幌芸術の森美術館の 「テオ・ヤンセン展」との連動企画です。
会期|2019年7月13日 / 土 ~ 9月1日 / 日51日間、会期中無休 9:45~17:30(入場は 17:00 まで)
会場|札幌芸術の森美術館
札幌市南区芸術の森2丁目75 番地 / TEL011-591-0090
主催|札幌芸術の森美術館(札幌市芸術文化財団)、 北海道新聞社、HTB北海道テレビ、 HTBプロモーション
後援|北海道、札幌市、札幌市教育委員会 企画協力 Media Force、学研プラス
協力|北海道大学 CoSTEP