実践+発信

北のフィールドをかけ、思いを綴る

2018.3.10

岩崎祥太郎(2017年度 本科 ライティング・編集実習/学生)

1980年から、北海道大学の施設で働いてきた林忠一さん。現在は北方生物圏フィールド科学センターの情報技術室で、施設の広報や組織運営の中心を担っています。CoSTEPを受講した理由について「技術職員のみなさんが維持管理してきた施設をより多くの方に活用してほしい。特に研究教育機関として学生にですね。しかし、職員は施設の管理で手いっぱいで、広報までなかなか手が回らないんです。そこで、施設を持たない私が、各施設を回りながら、魅力を発信していきたいと思い、学ぶことを決めました。」と話していました。

(職場である北方生物圏フィールド科学センター研究棟の前での一枚)

林さんは、ライティング・編集実習の中で、北大祭の取材や研究者へのインタビューをもとに記事を書いてきました。その経験から、「もっと現場に足を運んで、職員だけでなく、学生や教員といった利用者の声も拾っていきたいです。たまたま施設を利用している教員の方と、CoSTEPのイベントで知り合ったので、これをきっかけにインタビューしたいと思っています。」と話す林さん。CoSTEPの活動での出会いを足がかりに、広報の幅を広げています。

(施設を訪れ広報用の動画を撮影中)

これからの活動について、「まずは職場のフィールド活用方法を模索しています。アイディアとして、そこで採れた生産物で北大オリジナルメニューを作ることを考えています。職員だけでなく、学生も巻き込んで生産から加工、流通までのプロセスを学ぶ機会にできればと思っています。」と話す林さん。広報だけでなく、実際に活用する機会を作ることも視野にいれて動き始めています。


(北大祭取材でシャッターチャンスを狙う林さん)

これからも道内の施設を駆け巡り、学生や研究者、技術職員の言葉に耳を傾けていく林さん。拾った声から、人と場をつなぎ、世代を超えた学びの場をつくりだしていくこと。それは、林さんの人柄と行動力、そして一年間学んできたライティングの力によって可能になると信じています。北海道大学で学ぶ人たちのために、新たな学びの場、そして、志を。

CoSTEP修了後も、林さんの動向に要注目です!