これまでとこれからについて
昨年5月から始まった「環境カフェふくしま」の取組みは、年度最後に活動報告会を開催し、一つの区切りをむかえます。年度当初、本プログラムは、「環境カフェ」をベースにすること以外はまだ決まっていないような状態でした。そこから年間のプログラムを組みたて、開催回ごとに何度も打合せを重ね、プログラム内容を見直し、調整しながら進めてきました。これまでも、単発のイベント企画で若い世代と交流することはありましたが、福島拠点が特定の高校生と継続的な対話プログラムを行うのは初めての試みでした。今後、本プログラムは、2つの側面から振り返りを行っていきたいと考えています。1つは、研究所が「環境カフェふくしま」を高校生と実施した意義について、そしてもう1つは、今年度のテーマ「脱炭素社会を実現するためには何が必要か?」という問いに対して、高校生と考えた内容についてです。すべてのプログラム終了後、今年度の「環境カフェふくしま」の全体総括を行い、次年度のプログラムに活かしていきます。
国立環境研究所福島拠点の情報発信の取組み
福島拠点では、地域に向けた分かりやすい発信を目指して、ふくしまから地域と環境の未来を考えるWEBマガジン FRECC+(フレックプラス)を2021年に開設しました。特に、次世代を担う10代の方にも見てほしいと、試行錯誤しながら、コンテンツ制作に励んでいます。
地域の人達により多く知ってもらうために、年2回WEBマガジンからいくつかの記事をピックアップして編集したFRECC+エッセンスも発行しました。
また、2020年からは、福島拠点ならではの研究を分かりやすい言葉で発信する動画も複数制作しています。 福島拠点制作の動画
2011年の事故後から10年の研究内容を大学生教養課程向けに制作した教材も用意しました。教材動画「プロフェッショナルを目指す君たちへ NIESの災害環境研究~ふくしまの10年~