大雪山系で進む深刻な土壌浸食 地球環境科学研究院 渡邊悌二先生インタビュー
コーステップの受講生が制作協力しているFM番組 「FRONTIER SPIRIT RADIO with 北海道大学」13回目の放送は、北海道大学大学院 地球環境科学研究院 渡邊悌二先生のインタビューです。
渡邊先生は山の環境の変化について研究されています。今回は特に、北海道・大雪山で起きている、登山道付近の深刻な土壌浸食について話をお聞きしました。
大雪山には、山開きの直後からたくさんの登山客が訪れます。しかしその時期は、雪解けによって土壌浸食が進みやすい時期で、人と自然 の影響があいまって登山道付近の土が削られて流出してしまうのです。
流れ出た土砂は、まわりの植生にも大きな影響を与えています。
十数年にわたって調査を続けている渡邊先生からみた見た土壌侵食の現状について、インタビューの前半は、ここをクリックすると聞くことができます。
登山客の増加が土壌浸食という形で自然を壊しているとはいえ、登山客が増え、自然に親しむ人が多くなることは、国全体で自 然保護を進めていくためには大切なことです。
そのバラン スをとっていくため、現在、環境省が中心になって、各地の山をランク付けし、一部では一般客の入山を制限するという対策が進めようとしています。そうした 話についてのインタビューの後半は、ここをクリックすると聞くことができます。
今回担当のCoSTEP受講生は伊藤寛五君(写真左端)でした。