崩れそうなほどに積み上げられた文献や書類、
使い慣れた器具、試行錯誤の末に得られた標本。
そして、研究とは一見無関係に見える品々。
その一つ一つが、研究者の思考の来歴、産物、残滓。
論文や著作には残らない、知識以前の混沌とした知の姿。
それが研究者の部屋。
研究者にとっては日常、しかし「部外者」にとっては非日常。
公私の狭間に存在する部屋は、いずれ失われる。
我々は、全天球カメラで全てをVR空間に閉じ込めた。
部屋の主と、その肖像たる品々を。
散在する品々を見つけ、繋いでいくことで、覗く世界。
ここは現代の驚異の部屋、そしてあなたの記憶に残す部屋。
Room 4. クラウドの部屋 ~地球環境科学研究棟B-304~
続く…
企画・制作: ライティング・編集実習/メディアデザイン実習
ロゴデザイン:岡田善敬